ピアノの前に:幼児期に向く音楽体験
ピアノのレッスンをスタートする前に、音楽に親しみ音感を育てる、幼児期向きの音楽体験をご紹介します。
体で楽しむ:リトミック、ダンス
幼児期におすすめなのが、体でリズムを感じ音楽を表現するリトミックやダンスです。リトミックとは、指導者の演奏する音楽を聴いて、それに反応して身体運動や表現に移す音楽活動。音を聴き取る力やリズム感など、音楽的能力や表現力を養うだけでなく、想像力や創造性、注意力、集中力、思考力なども引き出していきます。
参考
音楽体験を楽しむ:グループレッスン
グループレッスンは、ピアノの演奏に限定せず、音楽を聴き、歌い、弾くといった総合的な音楽体験を積むことで、耳を育て音楽に親しむことを目指します。就学前の幼児の心と体の発達段階に適したプログラムです。友達や親と一緒に参加するため、楽しさや安心感が大きく、協調性や社会性を育てることもできます。
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家庭で楽しむ:親と一緒にできること
幼児期の音楽活動は、演奏技術を磨くトレーニングというよりも、音楽の楽しさを知り好きになるためのもの。教室でのレッスンだけが音楽活動ではありません。子供が音楽を楽しめるのは、家庭で家族と音楽を楽しむ環境があってこそ。普段から子供の好きな歌を一緒に聞いたり、演奏を楽しんだりしましょう。幼児番組のオープニング曲や挿入歌をTVに合わせて歌うことも、立派な音楽体験です。
まとめ
必ずしも、3~4歳の早いうちからピアノレッスンを開始し、早期教育にこだわらなくていいことが分かったのではないでしょうか。大切なのは、幼いうちからさまざまな音やリズムに触れて幅広い土台を作り、音楽を愛する心を育てること。子供用ピアノなども上手に取り入れ、ぜひ家庭で一緒に音楽を楽しんでください。
参考
いつから始めたらいいの?~ピアノを始める前に知っておきたい5つのこと その1~|Roland
ピアノを習うのは何のため?~ピアノを始める前に知っておきたい5つのこと その2~|Roland
どんな成長が期待できるの?~ピアノを始める前に知っておきたい5つのこと その4~|Roland
Christopher J. Steele et.al.(2013)Early Musical Training and White-Matter Plasticity in the Corpus Callosum: Evidence for a Sensitive Period, The Journal of Neuroscience,33(3):1282–1290
榊原 彩子(2004年)『実践研究 なぜ絶対音感は幼少期にしか習得できないのか?–訓練開始年齢が絶対音感習得過程に及ぼす影響』教育心理学研究 Vol.52 No.4, P485-496
小河妙子ら(2011年)『絶対音感と相対音感が聴覚呈示されたメロディの認知過程に及ぼす影
総合音楽講座 第2回 木管楽器について 5.移調楽器|洗足オンラインスクール
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