ピアノは何歳から始めるべき?子供用ピアノおすすめ5選! - cocoiro(ココイロ)

ピアノは人気No.1の子供の習い事です。音楽は早期教育が肝心ともされていますし、親としては何歳から習わせるべきなのか気になるところですが、本当に幼いうちから習わせることが大事なのでしょうか。また、子供の成長とピアノの習熟度には関連性があるのでしょうか。ピアノの効果と年齢の関係を解き明かします。ピアノを習い始めの子供たちでも楽しめる幼児用ピアノや、ピアノを始める前におすすめしたい音楽体験もご紹介します。

ピアノが子供の成長に与える効果とは?

ピアノは子供の成長にどんな効果を与えるのでしょうか。幼児教育教材の開発や音楽指導者のセミナーなどに携わり、自身でもピアノ教室を運営している笹田優美氏の言葉を参考にして、3つのポイントにまとめました。

音感を育む

聴覚や記憶力、判断力、認識力、思考力など、音楽の素地は幼児期に著しく発達します。幼児期は、音楽の演奏表現をするために欠かせない感受性やリズム感、音を聞くこと、歌うことなど、音感の基礎を作る時期なのです。

笹田氏は、リトミックやダンスなどのように、体を動かしてリズムや音楽を感じる体験を推奨しています。またピアノ教室でも、幼児期には弾くことがメインではなく、リズムや音符の勉強や歌、耳を鍛えることなど、年齢に合わせてバランス良く内容で指導しているのだそうです。

参考

いつから始めたらいいの?~ピアノを始める前に知っておきたい5つのこと その1~|Roland

脳の発達を助ける

笹田氏は、ピアノが脳の発達に良い影響を与えると指摘しています。さらに、夢や目的に向かって適切に行動する能力や理性、協調性、人間関係の構築など、「生きる能力」を身につけていくことができる習い事でもあると述べています。

神経科学関連のエビデンスとしては、2013年にカナダのコンコルディア大学のChristopher J. Steele氏らが発表した論文が有名です。この論文は、視覚合図に合わせてリズムをタップする実験をし、幼いうちの音楽トレーニングが脳梁(のうりょう)の白質を発達させ、左右の運動機能や感覚と運動をつかさどる経路の連結性を強めることを発見しました。また早期の音楽トレーニングがこの領域の白質の可塑性(かそせい)を高め、発達のための足場を築く可能性があると指摘しました。

参考

どんな成長が期待できるの?~ピアノを始める前に知っておきたい5つのこと その4~|Roland
Christopher J. Steele et.al.(2013)Early Musical Training and White-Matter Plasticity in the Corpus Callosum: Evidence for a Sensitive Period, The Journal of Neuroscience,33(3):1282–1290

音楽を楽しむ素養を作る

もし大きくなってピアノをやめてしまったとしても、音楽を楽しむための素養は残ります。人生に音楽はつきもの。好きな曲を聞いたり、吹奏楽や合唱などの部活動、バンド活動、ダンスなどに移行したり、大人になってカラオケを楽しむこともあるでしょう。

笹田氏は次のように述べています。

楽器のスキルを持っていることは将来の人生を豊かにします。

ピアノを何のために習うのか、弾くのか。。。

その答えは、『自分自身と、、、喜んでくれる人のため』だと私は思います。「その人」のために、子供のころからピアノに触れるのは、素敵なことだと思いませんか?

(引用元:ピアノを習うのは何のため?~ピアノを始める前に知っておきたい5つのこと その2~|Roland