知っておきたいお米の話
バケツ稲を育てることは、米作りを身近に感じることにつながります。さらに広い視野に立ち、日本の米作りが抱えている課題を知ることも大切です。ここでは、日本の食料自給率や生産量、消費量についてご紹介します。
日本の食料自給率
2017年の日本の食料自給率は38%、1965年の73%からほぼ半減しています。食料自給率38%という数字は、他の先進国と比べても低い数字です。また、食料自給率の伸び率に関しては、アメリカ、カナダ、フランス、オーストラリアなどの各国は上昇傾向にあるのに対し、日本は低下傾向にあります。
食料自給率が低いということは、輸入に頼っていることを意味します。災害や国際情勢の変化により輸入がストップしてしまうリスクを考慮すれば、食料自給率を高めることは日本にとって大きな課題と言えるでしょう。
日本のお米の生産量
日本のお米の生産量は世界でどの辺りに位置するのでしょうか。
農林水産省が公表しているデータによると、日本の米の生産量は年間781万6,000トン(2014年度「食料需給表」より)で世界10位となっています。生産量1位は中国の年間1億4,450万トンで、これは全世界の約30%に相当する数字です。
近年は、日本の人口減少などの影響によりお米の需要が減少傾向にあります。それに応じて生産量も減っていくことが予想されます。
参考
生産量と消費量で見る世界の米事情|農林水産省
米需要見通し算定「年8万トン減」見直し 人口減踏まえ検討 農水省|日本農業新聞
意外と少ない?日本のお米の消費量
お米の消費量についても見ておきましょう。日本のお米の消費量は、世界9位で796万6,000トン。1位は中国で1億4,750万トンとなっています。
国ごとのお米の消費量で9位の日本ですが、1人当たりの消費量で比較すると順位はがくんと下がります。日本の1人当たりのお米の消費量は1日で148.5g、お茶碗2.3杯分です。この数字は、世界36位に位置します。1位はバングラディシュの470.5gで、これはお茶碗7.2杯分に相当する量です。
参考
生産量と消費量で見る世界の米事情|農林水産省
バケツ稲こども新聞|JAグループ
おわりに
バケツ稲の育て方についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。バケツ稲を育てることは、稲作や農業について実践を通して学ぶ良い機会となります。ぜひ、お子さんと一緒に挑戦してみてください。
バケツ稲づくりマニュアル|JAグループ
お米づくりに挑戦(やってみよう!バケツ稲づくり)|JAグループ
バケツ稲に関する「よくあるご質問」(スズメ&病害虫)|JAグループ
バケツ稲に関する「よくあるご質問」(準備)|JAグループ
やってみよう!バケツ稲づくり ヒントとコラム集|JAグループ
代表的な稲の病気|JAグループ
稲につく代表的な害虫|JAグループ
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バケツ稲に関する「よくあるご質問」(芽だし~移しかえ)|JAグループ