自転車事故による損害賠償の例
自転車事故による高額損害賠償の例はいくつもあります。そのなかでも、5,000万円を超える3つの事例をご紹介します。
まずは、平成17年に横浜地裁で判決が出た事例で、自転車と歩行者の事故で、賠償額は5,000万円です。
夜間、無灯火の上、携帯電話を操作して片手運転の女子高校生(16歳)が、前方を歩行中の看護師女性(54歳)に追突。被害女性は手足に痺れが残って歩行困難になり失職した。
また、平成20年に東京地裁で判決が出た事例で、自転車同士の事故で、賠償額9,266万円です。
男子高校生が昼間、自転車横断帯の手前から車道を斜めに横断し、対向車線を自転車で直進してきた男性会社員(24歳)と衝突。男性会社員に重大な障害(言語機能の喪失等後遺障害1級)が残った。
最後は、平成25年に神戸地裁で判決が出た事例で、小学生の男の子と歩行者の事故で、賠償額は9,521万円です。
男子小学生(11歳)が夜間、帰宅途中にマウンテンバイクで坂道を20~30キロで爆走し、散歩中の女性(62歳)と正面衝突。意識不明の重傷を負わせた。(事故の原因が自転車の安全走行に対する児童への十分な指導をしていなかった保護者にあるとして、保護者に損害賠償を命じた。)
(引用元:自転車関連事故に関する高額賠償事例|一般社団法人岡山県交通安全協会)
3つ目の事例は、保護者はシングルマザーであり、その後自己破産を申請することになります。その結果、被害者には賠償金が支払われないという結末に……。子供を守るためにも、保護者である自分を守るためにも、保険加入の重要性を再認識させられる事例です。