転勤族のメリット・デメリットとは?夫婦のキャリアに影響はある? - cocoiro(ココイロ) - Page 2

転勤族のデメリット

見方によっては楽しい転勤族ですが、やはりデメリットに感じる人もいるようです。特に結婚や出産の後は、デメリットを強く感じることが多く出てきます。

夫婦どちらかがキャリアを断念しなくてはいけない

転勤族が結婚して、最初に直面する問題はこちらではないでしょうか。場所を選ばずに仕事ができるような自営業でない限りは、配偶者の転勤に合わせて引っ越すろ、それまでの仕事を継続できなくなります。

配偶者の転勤に合わせて異動させてくれる会社も存在します。しかし、転勤先にその会社の事業所がなければ、どれほど協力的な会社であっても、仕事を続けるのは難しくなってくるでしょう。

参考
配偶者の転勤に対する諸制度とその課題―異動,休職,再雇用の観点から― | J-Stage

引っ越し・手続きが大変

荷物が少ないとそこまで大変に感じない引っ越しですが、家族が2人、3人と増えていくと荷造りだけでも大がかりになります。また、小さい子供がいると思うように準備に時間が取れないこともあるでしょう。

引っ越しに伴う転出・転入届や、郵便・免許証・銀行の住所変更など、細々とした手続きには思った以上に時間や手間がかかります。1〜2年の頻度で引っ越しを繰り返すと、手続きが憂鬱になってしまう人も少なくないようです。

気に入った家具が買えない

転勤族は社宅に住むこともあれば、賃貸の一戸建てや分譲マンション内の賃貸物件に住むこともあります。どのような住宅でも対応できるようにするには、コンパクトで持ち運びしやすい家具を選ばざるを得ないようです。

大型のソファセットやテレビ台、カップボードなどは、引っ越し先のドアやエレベーターに入れられない可能性があります。転勤が続く間は、気に入った家具でも買うのをあきらめる、という声がありました。

子育てで孤立しがち

面倒な人間関係に関わらなくて済む一方で、子育てで協力してもらえる人がいないという悩みがあります。両親が近くに住んでいるとは限りませんし、同年代の子供を育てている家族に出会えないということもあります。ちょっとした困りごとを解決する方法や、育児での悩み相談などができる場は、自分から積極的に探していく必要がありそうです。

家を買った後は単身赴任になることが多い

いつまでも賃貸に住むのは家賃がもったいないからと、早めに家を購入したいという人もいるでしょう。しかし、家を買ったからといって必ずしも転勤がなくなるというわけではありません。

家族全員で引っ越して自宅を賃貸に出すという方法もありますが、新築で購入した場合は抵抗感もあるでしょう。結果として転勤になった配偶者だけが単身赴任し、家族は自宅に住み続けるという家庭は少なくありません。共働きで子育て中の家庭の場合は、自宅に残る家族の負担も大きくなってしまいます。

行政サービスの違いに戸惑うことも

ごみ収集・窓口業務・公共施設などの行政サービスは、自治体の所在地や財政規模によって大きく異なります。例えば、児童館などの子育て支援施設が充実している自治体もあれば、ほとんどないところもあります。

当然あると思っていたサービスが受けられないということが何回も続くと、戸惑ったりストレスを感じたりすることもあるでしょう。児童の医療費無償など、家庭によっては「これがないと困る」という制度が存在しないこともあり得ます。