関西家学の不登校への向き合い方
学校へ戻すだけがゴールではない、多様性を生かす道を
代表の平栗氏は家学の今後の展望として、学校に戻すことだけをゴールと考えず、子供の多様性を認め、才能を引き出し伸ばすような教育への希望を述べています。
早いうちに自分の才能とか職業適性とかに気がついて、自分のやりたいことというのを実現できるような、そういう学校というか、教育施設になりたいなと思いますね。
(引用元:「東京家学・関西家学」ご紹介 代表 平栗将裕氏に聞く②|コンパスナビ)
親と子を包括的に支援する
平栗氏は、不登校の解決は、子供だけが変わればいいのではなく家族で変わっていかなければならないもの、とも語ります。そのため、親が勝手に申し込んだり、不登校支援だということを伏せて子供と会ったりすることは、できないと断るのだそうです。
大事なことは、誰のせいというよりは、子どもが学校に通っていくためには絶対家庭の中での家族のサポートが要るということです。学校に1日だけ行くんだったら別にそんな大して難しい話じゃないですけど、自分の意志で継続的に毎日登校できるようにならなくちゃいけないわけですから、そのときにやっぱり3歩進んで2歩戻るみたいなことって起こってくるわけですよね。そうしたら今度はそれを家族内で繰り返さないようにしていかないといけないので。
(引用元:「東京家学・関西家学」ご紹介 代表 平栗将裕氏に聞く②|コンパスナビ)
また家学では、不登校の子供の親もサポート。「親としてどうしたらいいのか」といった悩みや相談に向き合い、家庭向け「家学通信」の発行や、親のためのセミナープログラム「土曜講座」開催も継続して行っています。
不登校支援は若者の自立支援の一環
家学の不登校支援は、不登校が長期化しニートとなった若者の就労支援までを視野に入れた牟田氏の教育思想をベースに、外の世界への復帰を目標として支援を行っています。子供が最終的に目指すところは、親元を離れての、自らの社会的経済的自立。家学は、学校復帰のさらに先を見据えた息の長い取り組みの、入り口の支援と捉えればよいのではないでしょうか。
参考
「東京家学・関西家学」ご紹介 代表 平栗将裕氏に聞く②|コンパスナビ
NPO法人 教育研究所所長 牟田武生氏インタビュー|コンパスナビ
まとめ
子供が不登校状態にある時、「早く学校に復帰させなくては」と焦ってしまうかもしれません。しかし関西家学の支援は、「今始められるところから外の世界への復帰を目指して、最終的には将来の自立へ」という長い道のりの中にあります。
今自分の子供はどのステップにいるのか、そしてどんなサポートを必要としているのか。家学とともに、親もまたゆっくりと、段階を踏んで進んでいけばいいのかもしれません。
参考
東京家学(公式)
関西家学(公式)
「東京家学・関西家学」ご紹介 代表 平栗将裕氏に聞く①|コンパスナビ
「東京家学・関西家学」ご紹介 代表 平栗将裕氏に聞く②|コンパスナビ
NPO法人 教育研究所所長 牟田武生氏インタビュー|コンパスナビ
特定非営利法人教育研究所(公式)