子供が学校に行けない不登校の状態になってしまった時、親はどうしたらいいのでしょうか。勉強の遅れやその後の進学への支障のみならず、引きこもりにならないか、就職や自立にまで影響が出てしまわないか、心配は尽きません。避けたいのは、家庭だけで問題を抱え込んでしまうこと。不登校支援を行う「関西家学」とはどんなサポートをしてくれるのか、その支援でどんな道が開けるのか? 様々な角度から紹介していきます。
もくじ
関西家学について
設立の経緯とこれまでの道のり
関西家学の設立は、代表平栗将裕氏が早稲田大学の3年在学中に遡ります。家庭教師や塾講師のアルバイト経験を通じ、平栗氏は仲間とともに「不登校の子ども専門の家庭教師」事業として、2008年に東京家学をスタート。関西家学はその3年後、2011年に立ち上げられました。
事業不振の時期を経て2012年、不登校や引きこもり支援の専門家、牟田武生氏に顧問を依頼。そこを転換ポイントとして、専門知見や理論を事業に取り込み、層の厚みや標準化されたノウハウを持った不登校支援が可能となりました。
参考
「東京家学・関西家学」ご紹介 代表 平栗将裕氏に聞く①|コンパスナビ
「東京家学・関西家学」ご紹介 代表 平栗将裕氏に聞く②|コンパスナビ
関西家学の不登校支援の特色
家に出られない状態から始めるアウトリーチ(訪問支援)
関西家学の不登校支援の特徴は、アウトリーチ(訪問支援)という支援方法をベースに置いていること。アウトリーチとは、外に出られない状態から支援を行う方法のことで、まず支援者が家庭まで出向き、関わりをスタートします。
家庭教師のように家で勉強を教えるだけではなく、話し相手となり、勉強を教え、外出に誘い、外の世界へ導いていく。できることから少しずつ始め、復帰を目指す支援です。
身近な存在の大学生がスタディパートナーを務める
家庭を訪問し子供と実際に接するのは、スタディパートナーと呼ばれる現役の大学生や大学院生。スタディパートナーは、親子というタテの関係でもなく、学校の友達とのヨコの関係でもない、ナナメの関係となるお兄さんお姉さん的存在です。
彼らは少し先の将来のモデルになり、緊張を強いることなく無理なく子供の行動を促します。励まし、勇気づけ、楽しませながら、一緒に少しずつ外の世界に向かうのです。
学習支援から外出同行、フリースクールと徐々に復帰を目指す
関西家学の不登校支援は、段階を踏んで徐々に復帰を目指します。家庭でできる学習支援からスタートし、スタディパートナーに同行してもらっての外出、家学の経営するフリースクールへの登校と、少しずつ自信を蓄積。学校復帰や社会復帰へと繋げていきます。
外出同行では、スタディパートナーと計画を立てて一緒に外出。美術館や映画、買い物、スポーツ観戦など楽しみながら外出の機会を作り、志望校の見学やキャンパスツアー、登校の練同行なども行います。学校長の許可があれば、別室や教室で一緒に過ごすことも可能です。
参考
家学の支援内容|東京家学