それ以外の計算方法
見取り算のやり方
見取り算は、足し算と引き算両方できる計算方式です。難易度としては、掛け算や割り算より基礎的な内容です。定位点を一の位として決めます。2+1であれば、2を親指で移動させます。さらに1を足します。答えは3です。5-2であれば、まず5を置きます。そこから2を引きます。答えは3です。
見取り算の例題
723+145を計算しましょう。
まず、723を置きます。百の桁の1から足します。次に十の位の4を足し、最後に一の位に5を足します。答えは、868です。
割り算(除算)のやり方
割り算は、九九と引き算を使います。掛け算と逆の玉の置き方をします。まず、そろばんに割られる数を置きます。次に、割る数の桁に左の人差し指を置きます。3桁割る1桁であれば、左手の人差し指を左に2つ移動します。左の人差し指は、答えを出すまで動かしません。計算を終えたら読み取って終わりです。
割り算(除算)の例題
928÷4の計算であれば、割られる数字928をそろばんに置きます。左の人差し指を、定位点から2つ、百の位に置きます。そろばんの一番左にある09を4で割ると2あまり1となります。商の2をそろばんに立てます。次に、立てた数と割る数の九九をします。4×2=08。08を引きます。一つ計算を終えたので、桁を右に一つずらします。次に12を4で割ります。3を商として立てます。3と割る数の九九をして、引きます。4×3=12から、12を引きます。右にまた桁をずらします。次に08です。08÷4=2。2を立てて、4×2=08を引きます。左の人差し指が、一の位となったので答えを232にして終わりです。
また、日本珠算連盟の検定試験では、3桁の割り算が8級から行われます。5桁を1桁で割る計算方法についてご紹介します。
そろばんに12636を置きます。『001 263 600』になります。
12636÷4を計算します。3で割ることはできないので、2をたてます。掛け算と違い、そろばん上では割った数を引いていきます。
2×4=8なので、最初の12から8を引くとそろばん上は『200 463 600』になります。
次にたてた2と486の8を掛けた数を引き4636から引きます。『200 303 600』になります。
同じ要領で2と6を掛けた数を3036から引きます。『200 291 600』になりましたか?
次に、5で出た数字の2916÷486の計算を同じ方法で計算していきます。
2916÷4で、6がたつことがわかります。4×6=24なので、頭の29から24を引きます。『260 051 600』になります。
たてた6を次の8とかけて、頭の51から引きます。『260 003 600』になります。
最後に6と486の6を掛けます。6×6=36なので、36を引きます。『260 000 000』になりました。
答えは26になります。
(引用元:乗算・除算・見取り算|そろばん普及委員会)
終わりに
掛け算を中心に、そろばんの計算方法をお伝えしました。足し算や引き算、割り算などを身につけておくと、小学校の算数にも役立つでしょう。そろばんは、子供の右脳を鍛え、集中力や情報処理能力、自信にもつながります。また、そろばんは、そろばん本体を用意して教室に通うだけで始められる敷居の低い習い事です。小学校入学前から始めてみてもいいでしょう。子供の疑問に答えながら、そろばんが上達できるといいですね。
参考
乗算・除算・見取り算|そろばん普及委員会
暗算・伝票算・読み上げ算・応用計算|そろばん普及委員会
掛け算やり方⑤|2桁×2桁|初心者のためのそろばんの使い方
そろばんの使い方~かけ算編~|そろばん塾ピコ
掛け算|そろばんのやり方使い方の基本|初心者のためのそろばんの使い方