学資保険とは?人気商品のメリット・デメリットや代替金融商品を紹介 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

学資保険のメリット・デメリットは?代わりになる金融商品は?

子供の学費を貯められて、保険料控除もできる学資保険。一見するとメリットばかりのように思えますが、デメリットはあるのでしょうか。また、似たような機能をもつ商品はあるのでしょうか。

メリット

毎月定額が強制的に引き落とされる

契約後は銀行口座やクレジットカードから保険料が引き落とされます。入金をうっかり忘れてしまう恐れがないため、強制的に続けることができるというメリットがあります。平日に金融機関にいく時間がない人にも向いています。

受け取り額がはっきりしているので将来設計をしやすい

学資保険は満期時に受け取れる金額を先に決めて契約します。そのため、「子供が●歳のときに●●円貯まっている」という見通しが立てやすくなっています。

控除対象になるので節税できる

上記でご紹介したように、学資保険は一般生命保険として所得控除の対象になります。進学資金を貯めつつ節税をすることができます。

死亡保障がついている

上記でもご紹介しましたが、学資保険のほとんどには「払い込み免除特約」が付いています。保険者に万が一のことがあった場合、その後の保険期間は保険料の支払いが免除されるものです。契約としては続きますので、満期時には予定していた金額をきちんと受け取ることができます。

返戻(へんれい)率が高い

返戻率とは、支払った金額に対する受け取り金額の割合のことを言います。返戻率が100%なら、支払った金額と同額が満期時に返ってくるということになります。

学資保険では、返戻率が100%を超える商品が複数見つけられます。特に先ほど例としてご紹介したソニー生命の学資保険は、返戻率が高いことで人気があるそうです。

デメリット

金利が固定されている

学資保険のメリットは、裏を返せばデメリットともなりえます。加入時から満期時の返戻率が保障されている分、金利も加入時から一定となります。将来的にインフレが起こったり、大学の学費等が大幅に値上げされた場合などに、十分に対応できるかどうかはわからないということになります。

元本割れを起こす商品もある

変類率が100%を超える商品が多い学資保険ですが、元本割れを起こしやすいものもあります。特に、子供の医療保障などの追加特約がついた商品にその傾向があります。学資保険の貯蓄性を重視するのであれば、子供の医療保障は別に保険を契約するようにしましょう。

中途解約がしづらい

満期時には返戻率が高い学資保険ですが、中途解約した場合は保険料が全額戻ってくるわけではありません。中途解約の返戻金が保険金の100%に達するのは、満期直前である場合が多いです。何らかの事情で中途解約をする可能性が高い家庭は、別の手段で資金を貯めるようにしたほうがいいでしょう。

加入に年齢制限がある

契約者である保護者と、被保険者の子供双方に年齢制限があるのが学資保険の特徴です。保険会社によって基準はさまざまですが、就学後の子供が入れる保険の数はかなり少なくなるので注意が必要です。

他の金融商品との比較一覧

貯蓄型の保険・金融商品は学資保険以外にも複数存在します。どれも特徴があり、目的に合わせて選ぶ必要があります。ここでは学資保険に加え、定期預金・個人年金・低解約返戻金終身保険という元本保障型の商品を3つ比較してみました。

月額 満期 返戻金 返戻率
学資保険

(ソニー生命)

15,900円 18年 200万円 104.80%
定期預金

(オリックス銀行)

預け入れ時にまとめて100万円以上 5年 預け入れ金額 x 100.3% 100.30%
個人年金

(アフラック)

10,000円 30年 333万円 111.20%
低解約返戻金終身保険(オリックス生命) 13,095円 15年 237万円 100.50%

注意:2019年4月9日調査結果。保険商品は全て1989年4月8日生まれの男性として試算。ソニー生命は前述のシミュレーション結果を利用。

返戻率が最も高いのは個人年金ですが、満期が30年と長いことがわかります。個人年金はそもそも老後の備えのための商品なのでこのような設計になっています。子供の学費として利用したいのであれば、就職後早めの段階から加入しておく必要があるでしょう。

定期預金は、高金利の商品であってもあまり返戻率が良いわけではありません。また、高金利の商品は一度に一定額の預け入れをする必要があります。

低解約返戻金終身保険は、中途解約時の解約返戻金が少ないことが特徴です。また、基本的には払い込み期間が終了してからもある程度預け続けることで返戻額が上がるという特徴のある商品なので、いつ保険料を引き出すかは慎重に検討したほうがいいでしょう。

参考

保険料シミュレーション(全商品見積もり)|オリックス生命保険株式会社
eダイレクト預金 | 預金 | オリックス銀行
個人年金のシュミレーション | アフラック