大人も考えさせられる七夕絵本
さいごに紹介するのは、大人も考えさせられる深みのある七夕絵本です。
おこだでませんように
『おこだでませんように』(小学館)は、お母さんや先生にいつも怒られてばかりの小学生が主人公のお話。タイトルになっている「おこだでませんように」という言葉は、主人公の「ぼく」が七夕の短冊に書いた願いごとです。
子供の視点から見た世界は、私たち大人が見ている世界とはまったく別のものかもしれません。子供たちの心に寄り添うことの難しさと大切さを教えてくれる感動作です。
たなばたのねがいごと
『たなばたのねがいごと』(世界文化社)は、1人の少女が「じかんがたってもだいじなもの」を探すお話です。
主人公の「あおい」は、幼稚園の先生の言葉をきっかけに、自分にとって「本当に大切なもの」は何かと考え続けます。いつもお迎えに来てくれるおばあちゃんとの交流の中で、彼女が見つけたものとは……。
そう遠くない未来に訪れるであろう少女とおばあちゃんとの別れの予感が、作品の陰影を濃くし、私たちに「じかんがたってもだいじなもの」とは何かを問いかけてきます。小さなお子さんにも大人にもおすすめできる名作です。
おわりに
七夕におすすめの絵本を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。こちらで紹介した絵本以外にも、七夕の絵本はたくさん出版されています。お子さんの年齢や興味・関心に合わせて選んであげてください。
参考
【テーマ】たなばたの絵本|絵本ナビ
星に願いを!七夕(たなばた)の絵本|AllAbout
織り姫と彦星って?笹飾りの作り方は?七夕を知って楽しむ絵本|すくコム
たなばたさま きららきらら|世界文化社
たなばたのねがいごと|絵本ナビ