なぜお盆にお供え物をするの?お供え物の選び方からマナーまで - cocoiro(ココイロ) - Page 2

何をお供えしたらいいか?

お盆 お供え

五供(ごく)が基本

どの宗派にも基本的に共通するのは、仏壇に明かりを灯して線香を上げ、花や供物をすることです。一般的に、香、花、灯燭、浄水、飲食の5つをまとめて「五供(ごく)」と呼びます。

香(こう)

線香や抹香のことを示します。ご先祖様に香を感じてもらうためです。法事では抹香を使い、お墓参りでは線香を使います。抹香や線香の火を消す際には、口で吹くのは礼儀に反します。手であおいで火を消しましょう。

個人の好きな花や庭の花、野の花でかまいません。ご先祖様に喜んでもらえる花を供えます。

灯燭(とうしょく)

灯を仏前でつけるのは、その明るさが仏様の知恵深さを示し、ゆらゆらと燃え尽くす様子が、人生の無常を表すからと言われています。

浄水(じょうすい)

きれいなお水で、花筒を満たして、墓石を洗うと、ご先祖様の体を清らかにして、お参りする私たちの心も洗ってくれると考えられています。ミネラルウォーターなどの特別な水ではなく、水道水でいいでしょう。

飲食(おんじき)

家族の食べている物を食事の前にお供えする「仏前」と、命日や法事にお供えする「霊供膳(りょうぐぜん)」の2つがあります。霊供膳は、一汁三菜の精進料理。魚や肉などは避けましょう。基本的に食べられる状態でお供えして、時間が経てば下げましょう。