不登校の5つの原因タイプとは?不登校児の現状についても解説 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

不登校児の現状

児童数減なのに不登校数は過去最多を更新

文部科学省の調査によると、2017年度の不登校の小中学生は約14万人(小学生3万5,032人、中学生10万8,999人)に上り、過去最多を更新しました。全国の小中学生の児童数は減少しているにもかかわらず、不登校児童数はここ5年間増え続けています。


平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(その2)|文部科学省、P72表より筆者作成)

中学生の10人に1人は「不登校傾向」

文部科学省の調査では、年間30日以上欠席した生徒を「不登校」と定義しています。しかし、不登校は長期化する前に、学校を休みがちになる、遅刻・早退を繰り返す、登校しても授業に参加しないなど、何らかの兆候が見られます。

日本財団は、2018年に中学生6,450人を対象に登校状況・授業参加状況などを調査しました。結果は、10.2%の生徒が「不登校傾向にある子供」とされました。この割合を全国の中学生数に照らし合わせると、全国で約33万人の中学生が「不登校傾向にある」と推計されます。


(参照元:不登校傾向にある子どもの実態調査|日本財団、P4