アクティブ・ラーニングで伸びる能力
アクティブ・ラーニングは大学で導入が始まっていますが、メリットが多いことからもっと若い世代にもアクティブ・ラーニングを取り入れようとする動きが出ています。アクティブ・ラーニングを推進することでどんな力がつくのかをご紹介します。
必要な情報を集めて問題を解決する力
アクティブ・ラーニングは、先生に教わるだけの授業ではなく与えられた課題に学生自らが取り組みます。取り組み方はいろいろですが、グループディスカッションをしたり、必要な情報を学生が自ら集め問題を解決したりします。
まだ完全導入には至っていないものの、早いところでは小学校でもアクティブ・ラーニングを少しずつ取り入れ、実際に授業に生かしている例もあります。現段階ではグループ活動をする程度ではありますが、児童が授業に興味を持つようになり、その結果テストの成績が伸びたという例もあるようです。
他者と協働する力
アクティブ・ラーニングは、グループディスカッションやグループ活動をすることが増えるので、今までの授業のように自分だけが頑張ればいいという考えが通用しなくなります。もちろん個々の努力も必要ですが、他者と協力しないと目標を達成できないことが増えていきます。これにより自然に協働するようになっていきます。
第三者に自分の考えを説明できる力
アクティブ・ラーニングは、グループディスカッションで第三者に自分の考えを説明する機会が増えます。自分がしっかりと理解できていなければ、第三者に説明できませんので理解しようとする力を高める効果が期待できます。
今までは先生の言うことを聞いてそれを理解すれば勉強したことになっていました。アクティブ・ラーニングを導入することにより理解するだけでなく、それを人に説明するという必要性ができます。学生も授業に対する取り組み方が変わります。必然的に学生自身も学び方を変えることになり、覚えるだけでなく説明する力を身につけられます。
状況を見極める力
アクティブ・ラーニングにはメリットが多い反面、きちんとアクティブ・ラーニングを理解して導入していかないと正しい理解につながりません。グループディスカッションが主流になる傾向はありますが、常にグループディスカッションをするというわけではありません。今までの授業のようにみなで学ぶこともありますし、学校の授業だけで100%補えない場合は、家庭学習も必要です。新しい学び方を取り入れますが、子供はもちろんのこと、教師や周囲の大人も状況により柔軟な対応をすることが大切です。
まとめ:アクティブ・ラーニングで変わる日本の教育
現段階ではまだ本格的に小学生にアクティブ・ラーニングの導入はされていませんが、近い将来導入することは決まっています。授業の仕方が変わると学ぶ姿勢や理解の仕方も変わり、日本発の国際社会で活躍する人が増えることになるかもしれません。