親子で聞きたい【不登校の子供と親が元気をもらった歌】10選 - cocoiro(ココイロ)

子供が不登校になると、親も子も精神的に追い詰められてしまいます。特に不登校の苦悩期になると、子供と気持ちを通わせることが難しくなりがちです。絶望的な気持ちになったとき、音楽や歌に救われる人が少なからずいます。不登校経験者やその家族が、苦しいときに聞いて元気をもらった歌にはどんなものがあるのでしょうか。

「不登校の子供と親が元気をもらった歌」10選

高橋優『少年であれ』

高橋優の『少年であれ』は、いじめや不登校に悩む子供や家族だけでなく、悩み傷ついた人すべてへ贈る応援歌です。

高橋優の歌は『少年であれ』に限らず、誰もが感じる日常の喜怒哀楽を表現しています。言いたくても言えないこと、感じていてもどう表現していいかわからないことを代弁してくれます。スペースシャワーTVのインタビューに答えた言葉に、高橋優の曲作りの魂が表れています。

僕の歌を聴いてくれる人を僕が選んじゃいけないと思ったんです。

(中略)

共通言語としてみんなに笑顔になってほしいという気持ちは常にもってます。それがどれだけ困難だと言われても僕は唄います。すぐ笑える人たちにも同じように唄います。

(引用元:少年であれ / 高橋優|スペースシャワーTV レコメンドアーティスト

槇原敬之『どんなときも。』

槇原敬之の『どんなときも。』は、昔から有名な曲ですから子供に「古い」と言われるかもしれません。しかし、本当にいい歌は、いつ聞いても年齢に関係なく心に響くものです。この歌が大流行していた当時は何気なく歌っていた歌詞も、今再び聞くと、とても意味深かったことに気づかされます。

悩み迷う人を世代を超えて勇気づけてきたこの名曲は、多くの歌手がカバーしています。中でも特におすすめなのが、女優・松岡茉優によるカバーです。ROPE PICNICが2018年11月に公開したWEB動画で、松岡茉優が失恋をした女性を演じています。歌いだしは悲嘆にくれた調子で始まりますが、歌が進むにつれ、少しずつ自分に向き合い前に進み出す姿を演じます。松岡茉優の繊細な演技と透明感あふれる歌声が絶妙で、歌手による歌とは違う魅力があります。失恋をした女性だけでなく、つらい思いをしている女性すべてへの応援歌です。

Girls Dead Monster『My Song』

Girls Dead Monster通称ガルデモは、普通のバンドではありません。アニメ『Angel Beats!』に登場する架空のガールズバンドです。しかも、彼女たちは学生時代に未練を残して死んでしまい、死後の世界で音楽活動をしています。

『My Song』 はガルデモのバンドリーダー岩沢雅美によって歌われます。岩沢は、両親のケンカが絶えない家庭で育ちましたが、音楽に救いを見出しました。ミュージシャンになる夢を追い始めた矢先、両親のケンカに巻き込まれて負った傷がもとで亡くなります。

過去の世界に未練を残してきた岩沢は、死後の世界で『My Song』を歌いながら、「自分はこれでいいのだ、歌い続けることが自分の人生なのだ」と、自分が生まれた意味を悟ります。アニメの中とはいえ、つらい経験を克服した岩沢だからこそ、『My Song』の歌詞が説得力をもって響きます。

Mr.Children『終わりなき旅』

新学年・新学期は、誰でも不安を感じます。転校や入学の場合はなおさらです。不安で足がすくんでしまうときや、物事がうまくいかずくじけそうになったときに、この曲を聞いてください。前向きな気持ちになり、次の扉をノックする勇気がわいてきます。

Mr.Childrenは1997年にいったん音楽活動を休止しました。その後1年半のブランクを経て、この曲で音楽活動を再開しました。Mr.Childrenにとっても、この曲が次へ進む勇気を与えてくれたのでしょう。

AJISAI『虹』

美しい日本語にこだわった歌詞は、心に染み入ります。AJISAIが『虹』で歌う通り、私たちの生きる世界は時に「きまぐれで残酷」です。しかし、同時に「素敵なはず」です。2014年に活動を休止してしまったのが残念です。

ボカロ巡音ルカ『No Logic』

ボーカロイドの巡音ルカが歌う『No Logic』の歌詞には、生きることに不安を持っている子供を勇気づけます。「大体それでいいんじゃないの」と現状を緩く受け止め、「たまには楽していいんじゃないの」とポンッと軽く肩をたたくかのように言われると、今までさまざまななものに囚われてがんじがらめになっていた気持ちがふっと軽くなります。

意味深い歌詞に対し、巡音ルカの力の入りすぎない軽い歌い方が対照的で、かえってメッセージがスッと心に入ってきます。まさに、私たちは「やりたいことをやるために生きている」ので、無理して嫌なことを我慢する必要はないのです。