意味記憶とは何か?長期的に記憶する方法と記憶力の伸ばし方を解説 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

長期的に記憶する方法とは?

ここからは、長期的な記憶として脳に保存する方法を解説していきます。先ほど触れたように、意味記憶よりもエピソード記憶の方が長期記憶として定着しやすいという理論さえ知っていれば、どうすれば長期記憶にできるかを理解することも決して難しくはありません。

物事を体験して学ぶ

物事を体験して学ぶことが、長期的な記憶として脳に保存するための1つ目の方法です。幼少期の学校の授業を振り返ると、机の上でひたすら問題集を解いたことよりも課外授業や実験を通じて学んだことが優先して思い出されるのではないでしょうか? その理由は、すべて自分自身の体験として脳に保存されているからです。

それを子供の学習に置き換えてみると、1人でひたすら問題集を解き進めることが非効率であることも理解できるでしょう。それよりも親子で一緒に学習する、クイズ形式で記憶を定着させるといった工夫を凝らすことが重要といえます。

勉強したことを利用する

勉強して身につけた記憶は利用することで、長期記憶として定着させることができます。そのため学校のテストで出題されるような、国語の漢字や数学の方程式も問題集を数多くこなしていれば長期記憶として脳に保存されます。

ただし、エピソード記憶の方が優先されることに変わりはなく、ひたすら問題集を解くよりも経験を通じて利用させた方が効果的に長期記憶に置き換えることができます。問題集を解くという行動も、親子で相談しながら解き進めるという一手間を加えるだけで、簡単にエピソード記憶として保存することができるのです。

誰かに勉強した内容を話す

親子で一緒に問題集を解くという作業のなかでも、できるだけ子供に話をさせることでさらに長期記憶として保存する量を増やすことができます。好きこそものの上手なれという言葉がありますが、得意な科目や分野の記憶が定着しやすいのは、好きなことを誰かに話すという行動を自然に行っているからです。

クラスに1人はいた勉強ができる子供は周りの友達から勉強ができると認知され、質問されるため、自然に誰かに話すという行動を取っているわけです。