炊事や洗濯、掃除など、家事は毎日行わなければなりません。共働きの夫婦の場合は家事を行う時間がお互いに少なく、時には家事の分担について話し合わなければならないこともあるかもしれません。世間の夫婦たちは、どのようにして家事を分担しているのでしょうか? 当記事では共働き夫婦の家事の実情や、上手な家事の分担方法についてご紹介します。
もくじ
共働き夫婦の家事分担における実情
共働き夫婦の家事の分担の実情はどのようになっているのでしょうか? 調査の結果をもとにご紹介していきます。
共働きでも女性のほうが家事時間が長い!
一般社団法人ストレスオフ・アライアンスは2018年3月に、全国の男女各7万人、計14万人を対象にインターネット調査「ココロの体力測定2018」を行いました。調査の中で既婚有職者の平日・休日それぞれの家事の時間を問うています。
回答の結果を男女別に並べた以下のグラフが、同法人によって公開されています。
(参照元:女性のストレス性疲労と「家事負担」 既婚男性4割が“見えない家事”しない ワーキングマザー 平日でも11%が「家事に3時間以上」|一般社団法人ストレスオフ・アライアンスのプレスリリース)
こちらのグラフから、男性と比べて、女性のほうが平日も休日も家事を行なっているということが分かります。調査の結果だけでは就業の形態や共働きか否かについては分かりません。しかし男性に比べて働いている女性が長い時間家事をしているということは一目瞭然です。特に休日の家事状況については差の開きが著しく、3時間以上家事を行う男性が2.4%であるのに対して女性は16.8%と、休日の家事に割く時間が大きく異なっていることが分かります。
男性が家事をしない理由
それでは、どうして男性は家事をしないのでしょうか? 家庭によって理由はさまざまあるでしょう。しかし、その理由の1つに男性が家事の細部までを把握しきれていない、という点が挙げられます。
たとえば「夕飯の支度をする」という家事を細分化してみましょう。食事の準備というたった1つの家事でも、以下のような多数の作業が挙げられます。
- レシピを考える
- 材料を買いに出かける
- 炊飯器等の事前のセッティング
- 調理
- 調理器具の後片付け
- 配膳
- 使用した食器を洗う
- 洗った食器を拭く
- 洗った食器を片付ける
- 食器やテーブルを拭いたふきんを洗濯する
- 足りない調味料の買い出し
- 余った食材の保存
- 生ゴミの処分
炊事に関する行動を細分化すると、多くの作業工程に分けることができます。1つ1つの動作の負担は大きくなくても、これらを全て1度に行うとなると負担は大きく膨らみます。
ところがもしも男性が一連の流れを把握できていない場合、「料理を作って、片付ける」のように簡略化された家事のように思えてしまう可能性があります。これら以外の見えていない家事に女性が時間を割くことで、男性が想定しているよりも家事の時間が長くなっていると考えられるでしょう。