端午の節句にお風呂?!菖蒲湯の由来や作り方、効果効能について

5月5日の「端午の節句」を飾る、菖蒲(しょうぶ)。菖蒲と聞いて、どんな花かすぐにイメージできない方もいるかもしれません。菖蒲を使い魔除け効果のあると考えられている菖蒲湯は、ほかにも効果を持っています。菖蒲湯の由来や準備、効果効能についてご紹介します。

菖蒲とは

菖蒲とは植物の一種

菖蒲は、サイトモ科、ショウブ科に属する植物です。全体から香りが漂い、葉は剣の形をしています。菖蒲の香りでは、「テルペン」という部類にある香り成分、アザロン、オイザノールなどの香り成分を含んでいます。初夏には、黄緑色の小さな花が円柱状になって咲きます。菖蒲の花は、一見花とも分からない「きりたんぽ」のような姿形をしています。

混同されやすい植物に「ハナショウブ」という植物があります。薄紫のきれいな花を咲かして、葉っぱが剣状になっているため、よく本家と間違えられます。しかし、アヤメ科でまったく種類の違う植物です。

端午の節句と菖蒲の関係

端午の節句は、別名「菖蒲の節句」とも言います。ちょうどその時期に菖蒲が盛りを迎えるため、節句でふんだんに菖蒲を使っていたのです。菖蒲は、健康を保って、魔除けの効果があると信じられていました。後述する菖蒲湯、菖蒲酒、菖蒲枕など、菖蒲づくしの1日だったのが、菖蒲の節句です。

5月は、春から夏に向けた季節の変わり目で、疲れが出て病気になりやすいころ。昔は、医療が十分に発達しておらず、病気が原因で亡くなってしまうこともありました。また、稲作で最も重要な田植えの時期でもあり、心身の健康を願い、その恩恵に預かるため菖蒲を用いていたようです。

参考

端午 ~菖蒲の節句と五月人形~|一般社団法人日本人形協会

菖蒲の花や育て方

菖蒲は、池や沼などの湿地帯に多く生息しています。菖蒲は、5~7月ころに深い黄緑色の円柱形の花を咲かせます。高さ5~10センチ、太さ直径1センチ前後のサイズで小さく、きらびやかな花ではありません。菖蒲を育てる場合には、日当たりのいい、水切れを起こしにくい環境で育てることがポイント。3~10月ではできるだけ屋外で日に当てて育てます。種まきするのは、9月~10月ころで、トレーに水気のある綿やティッシュを敷きましょう。種を乗せて明るい場所で育てます。

発芽後は土に植え替え、水を常にためた受け皿で水切れしないように気をつけます。3~4月ごろには、鉢に土を入れ、苗を植えます。一回り大きな鉢に水をくんで、鉢ごと沈められるようにします。株本が水につかるよう、水位を調整しましょう。

端午の節句における菖蒲の飾り方

菖蒲の花を飾るには、花瓶に入れるのがおすすめです。ひっそりと咲く菖蒲と異なり、鮮やかな紫、藤色の「ハナショウブ」を、菖蒲に添えると端午の節句にふさわしい飾りになるでしょう。ハナショウブは「2番花」とも言われます。開花している期間が短い分、ハナショウブの中につぼみが隠れています。最初の花が咲き終え、花ガラを取り除くと、再度きれいな花を咲かせます。菖蒲の花と一緒に、もしくは季節の花に合わせて飾るといいかもしれません。