男の子の成長を祝う!端午の節句の由来や祝い方について ( 2 )

端午の節句の祝い方

現在、日本である慣習がどのようなきっかけで行われる用になったのかも確かめましょう。

五月人形

端午の節句では、兜や鎧、弓や太刀などの武具を飾ります。これらの飾り物を「五月人形」と呼びます。兜や鎧を飾ることは、武家社会において生まれた習わしです。武士が子供を厄災から守るために神社にお参りする際、兜や鎧を奉納していた風習に由来しています。

鎧や兜は、戦いのイメージが強いかもしれませんが、武士の体を守るための重要な道具です。現代では、交通事故や病気から子供を守るよう願いを込めて、兜や鎧を飾っています。ただ、江戸時代に、庶民は本物の鎧や兜を持つこともなかったため張子などの作り物を、宮中は素木(しらき)で作られた檜兜(ひのきかぶと)を飾っていました。

柏餅や粽(ちまき)

柏餅は、柏の葉に上新粉とくず粉を混ぜ合わせた「しんこ餅」とあんこを挟み、柏の葉を二つ折りにしたお菓子です。発祥は中国ではなく日本で、寛永時代(1624~1644年)のころでした。柏の葉は、新芽が出なければ古い葉っぱが落ちないという特徴がありました。そこから「子供が生まれるまで親が死なない」つまり「家系が途絶えない」という考えから、「子孫繫栄」を象徴する縁起物として扱っています。

粽(ちまき)は、中国から日本に入ってきた食べ物。前述のとおり、楚の屈原の死を悲しんだ人々が粽を川に投げ入れたことに由来しています。しかし、供物は屈原へ届く前に悪龍に盗まれてしまいます。そこで、龍の苦手な棟樹(れんじゅ)の葉で包み、邪気を払って五色(赤・青・黄・白・黒)の糸で縛って川へ投げると、屈原の元へ無事に届いたそうです。粽も同様に災いを避ける効果を持っています。赤・青・黄・白・黒の五色の糸は、子供のすこやかな成長と魔除けを意味し、鯉のぼりの吹き流しの色ともなっています。