端午の節句と言えば?最低限押さえておきたい定番を紹介 ( 2 )

端午の節句と言えば!外したくない定番集

五月人形

鎧(よろい)や兜(かぶと)、太刀、弓などを五月人形として飾ります。こういった飾り物は、武家社会において生まれた習わし。子供の体を守るために神社にお参りする際、武士が兜や鎧を奉納するしきたりに由来しているためです。鎧や兜は、武士の体を守るための重要な道具です。江戸時代ころは、医療の未発達により「7つまでは神のうち」と言われるほど、子供の死亡率が髙かったのです。そのため、子供の健やかな成長を願うための道具でした。現代では、交通事故や病気から子供を無事に守るという願いが込められています。

五月人形の購入は、両家の両親もしくは片方の両親が負担して購入する場合が多いようです。購入時期は、2月から4月上旬ころ。価格は5万円から50万円と幅広く、1人に対して、1体を購入するのが基本です。しかし、マンションやアパートに住む家庭では置く場所にも困るでしょう。そこで、「兄は兜、弟は鎧」といった形で対応するケースもあるようです。

鯉のぼり

鯉のぼりは、「登竜門」という故事に由来しています。中国の黄河には、「竜門」という激しい滝があり、そこを登れれば、魚は竜になると考えられていました。そこを登り切ったのがまさに鯉だったのです。

鯉は、淡水魚であるにもかかわらず、沼や池で生息できる生命力が強い魚。江戸時代に武家の男児が生まれると、玄関先に馬印や幟を立てて祝いました。そこから、一般へ広まって幟を立て、庶民の間で鯉のぼりを飾るようになりました。鯉のぼりの五色の吹き流しや矢車は、魔除けの意味を込められた飾りです。

鯉のぼりは、庭へ主柱を立てて飾ります。しかし、マンションやアパートに住んでいる人のために、ベランダや室内で飾れるミニチュアサイズも作られています。価格は、ミニチュアサイズの鯉のぼりなら数千円、庭で飾る鯉のぼりなら数十万円~百万円ほどです。

柏餅と粽

端午の節句のご馳走として並ぶ柏餅と粽(ちまき)。柏餅は、あんこ入りのお餅を柏の葉で包んだお菓子で、江戸時代から食べられるようになりました。柏の葉は、新芽の出ない限り、育ち続けます。そこから「子供が生まれるまで親が死なない」つまり「家系が途絶えない」という考えから、「子孫繫栄」を象徴する縁起物として扱われています。ちなみに、地域によっては別の植物で代用することもあるようです。

粽は、中国の故事に由来する食べ物です。前述のとおり、楚の屈原の死を悲しんだ人々が粽を川に投げ入れたことに由来しています。日本では、餅かうるち米の団子を包んでいます。かつては、「茅の葉」で包んでいましたが、現在では笹の葉や竹の皮を使っています。