梅雨の体調不良が起こる原因とその症状とは?快適に過ごす方法も紹介 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

梅雨の体調不良が起こる原因とは?

体内に余分な水分をためやすい体質から起こる「水毒」

もともと湿気に弱く、湿気が強いだけで体内に余分な水分をためてしまう…といった体質の場合、梅雨の湿気が原因で体調不良が起こることがあります。
東洋医学の考えでは、体内に余分な水分がたまることで起こる症状のことを「水毒」と呼び、体質改善を行ったり、水を外に出しやすくするものを食べることで症状を改善していきます。
「水毒」の原因となり、人体へ悪影響を及ぼす湿気のことを、東洋医学では「湿邪(しつじゃ)」と呼んでいます。「湿邪」は「外湿」と「内湿」の2つのタイプにふんかれており、それぞれの症状も異なります。

外湿

  • 体内の水分が体外に排出されにくくなること
  • 代表的な症状:むくみ、だるさ、皮膚トラブル、尿トラブルなど

内湿

  • 内臓の機能低下により、体内に水分がたまりやすくなること
  • 代表的な症状;胃腸の不調など

水毒のサインをチェック

「外湿」「内湿」で挙げたような症状があり、自分の体調不良が体内にたまった余分な水分なのでは? と感じる場合は、下記の項目に当てはまるかチェックしてみましょう。

胃のあたりをたたくと、タプタプと水が揺れるような音がする

  • 胃腸の調子が悪くなる
  • 下腹部がポッコリと出ている
  • 下半身がむくみやすい
  • 頭が重い
  • 手足が冷えやすい
  • 疲労感がある
  • 乗り物酔いをしやすい
  • 舌がねばねばする
  • 虫に刺された跡が消えにくい

これらのチェック項目に当てはまる場合は、体調不良の要因が「水毒」である可能性があります。

舌で見る水毒チェック

また、舌の状態からも水毒のチェックをすることができます。

舌につく苔(こけ、舌苔=ぜったい)が分厚い

舌を見たときに苔が分厚くついている場合は、体内に余分な水分がたまっている可能性があります。漢方では、舌につく苔の量と体内の余分な水分量は比例すると言われています。

舌の周りがギザギザした形をしている

舌がむくんでいるため、舌が歯型と同じ形に変わることでギザギザになります。舌がギザギザの時は、全身に余分な水分がたまり、むくんでいる可能性があります。

自律神経の乱れ

自律神経の乱れが原因で、梅雨の体調不良を感じることもあります。自律神経とは、体の活動を調整するために24時間働き続けている神経のことを指し、活動時や昼間に活発になる「交感神経」と、安静時や夜に活発になる「副交感神経」から成り立ちます。
自立神経のバランスが崩れて、どちらかの神経が強くなりすぎると全身に悪影響を及ぼし、さまざまな体調不良を引き起こします。
梅雨の時期には、雨の影響による気圧の変化、季節の移り変わりによる温度差などが原因で自律神経のバランスが乱れがちです。これにより、だるい、やる気が出ない、頭痛がするなど、梅雨特有の体調不良が引き起こされます。
これらの症状改善には、自律神経を整えるケアがおすすめです。