子供のやる気の原動力は「自己肯定感」
「親が見ていてくれている」という安心感は、やがて子供の自己肯定感につながります。自己肯定感は「やる気」に直結しているのです。子供の自己肯定感を引き出してあげましょう。
自己肯定感とは
自己肯定感とは、自分を価値のある人間だと認識し、自分は存在していいのだと前向きに感じることです。親にいつも「あなたはダメね」「お前なんかにできるわけないよ」と言われ続けていると、子供の自己肯定感はどんどん下がっていきます。
親としては発破をかけているつもりかもしれませんが、実は逆効果。子供の自己肯定感を満たしてあげることは、やる気にもつながるのです。
自己肯定感を引き出すのは子供にかける言葉
子供の自己肯定感を引き出すのは何も難しいことではありません。子供にかける言葉一つでできるのです。
子供のやる気を引き出す言葉
- 「そうなんだ。すごいね!」
子供の言葉を否定せず、受け入れる言葉をまずかけてあげましょう。子供は「うちの親は自分の話を聞いてくれる」と安心します。
- 「ありがとう! 助かった!」
子供がお手伝いをしてくれたら「助かった」という言葉も合わせて伝えます。自分の行動が親の役に立った、と思うことが自己肯定感につながるのです。
- 「頑張ったね」「頑張ったもんね」
子供の努力を認める言葉です。努力することに価値があると子供は知り、目標に向けてさらに頑張るでしょう。
- 「さすがママの子ね」
少し恥ずかしいかもしれませんが、堂々と伝えることで子供の自己肯定感が高まります。
これらの言葉を言い続けると、子供は自分の周りも肯定するようになります。弟妹には「○○くん、すごいね」「さすが我が弟!」、兄姉には「さすが私のお兄ちゃん!」下級生には「さすが我が後輩」とお互いにリスペクトし合う関係が築けるのです。
子供のやる気を削ぐ言葉
逆に、子供のやる気を削ぐ言葉は言わないでください。
- 「~しなさい」という頭ごなしの言葉
親はただでさえ子供にとっては権力を持つ存在。その上に命令口調ではやる気以前に恐怖心が出ることもあります。
- 「どうしてできないの?」
できないことは子供が一番分かっています。そんなときに叱責するような言葉をかけると萎縮してしまうのです。また、この言葉は全責任を子供に負わせてしまいます。「(あなたは)どうしてできないの?」ではなく「どうしたらうまくいくかな。お母さんも考えてみたいな」と子供の立場に立った言葉をかけると子供も前向きになります。
- 「あなたのため」
あなたのため、と言えば親が楽になるから言うのです。実際は「あなたのため」ではなく「わたしのため」。
もっと簡単に言えば、親のみなさんも子供のころ、親に言われて嫌だった言葉があったはずです。我が子にはそんな思いをさせたくない、そんな気持ちでいれば、子供のやる気を削ぐ言葉は言わないようになれます。