修学旅行に携帯を持っていける?バレたら没収で済まないかも - cocoiro(ココイロ)

修学旅行をより充実させるために、携帯を持って行きたいと思う子供は多くいます。親御さんも子供の安全のために持って行かせたいと思うこともあるのではないでしょうか?
そこで今回は修学旅行に携帯を持って行くことの是非、どうしても持って行かせたいときの対策法、学校側に見つかった際のリスクに関してお伝えします。

修学旅行に携帯を持って行ってはダメ?その理由は?

一般的には、修学旅行には携帯を持って行ってはいけない学校も多いようです。せっかくの思い出作りの場に何故携帯を持って行けないのでしょうか。その理由について詳しく見ていきましょう。

修学旅行は教育活動の一環

文部科学省によると、修学旅行は教育活動であるとされています。

  1. 遠足・修学旅行は学校の教育課程上「学校行事等」に位置づけられる教育活動であるので、小学校、中学校および高等学校の学習指導要領、学校行事等指導書等に示すところにより、そのねらいを明確にし、その内容をじゆうぶんに吟味して、教育的効果を高めるようにすること。
  2. 学校における教育活動は、一般にその教育の場が学校内に限定されているが、遠足・修学旅行は学校外に教育の場を求めて行なわれる活動であるので、学校内では得がたい学習を行なう機会として有効に活用するようその計画と実施にあたつて学校の創意と教育的識見をじゆうぶんに生かし、いわゆる物見遊山や観光旅行に終わらせることのないようにすること。

(引用元:小学校、中学校、高等学校等の遠足・修学旅行について|文部科学省

つまり修学旅行は単なる思い出作りの場ではないということです。文部科学省は2009年にスマートフォンや携帯電話は教育活動に必要のないものとして、持ち込みを原則禁止するとの指針を全国の教育委員会に伝えていました。学校外での教育活動として、修学旅行という課外授業に集中するため携帯の持ち込みを禁止する学校があるのも仕方がありません。

ただ、文科省は2019年になって、指針を見直すともしています。行政としては携帯電話の携行を許可する方向性のようですが、学校にはある程度「携帯電話禁止」という文化がなじんでいる可能性はあります。

普段の学校生活に準ずる学校が多い

修学旅行は学校行事ですから、携帯電話の取り扱いも普段の規則に準ずる学校が多いです。スマートフォンなどはアプリやSNSなど誘惑も多く、授業の妨げになるため持ち込みを禁止または電源を切ることを規則としている学校も少なくないでしょう。普段から携帯電話の持ち込みが禁止されている学校の場合、修学旅行も例外ではなく持ち込み禁止となるとも予想されます。

高校の場合は携帯を持ち込むこと自体は禁止していない学校も多く見受けられます。そういった学校は修学旅行でも持ち込みは禁止しないものの、必要なとき以外は使用しないようにと指導されるようです。

小学校や中学校に関しては、現在ではスマートフォンや携帯電話の持ち込みを禁止している学校の方が多いようです。しかしスマートフォンの持ち込みを許可する動きがありますので、それに伴い修学旅行での携帯の取り扱いも変化していく可能性もあるでしょう。

持っていくことを推奨している学校もある

修学旅行への携帯の持ち込みを禁止する学校がある一方で、持ち込みを推奨している学校もあります。持ち込み推奨の学校では携帯を持ち込むことのデメリットよりも、万が一の時に連絡がつきやすいというメリットを重要視していると思われます。

持ち込みを禁止していない学校でも、みだりに携帯を使用することは教育活動の妨げになるため指導対象となってしまう可能性があります。あくまでもプライベートではなく学校行事だということは認識しておきましょう。