大人になってから一番よく使う筆記用具でもあるボールペン。保育園や幼稚園、学校に提出する書類を書くときにもボールペンはよく使われます。スケジュールやメモを書き入れるために、ボールペンを持ち歩いている方も多いことでしょう。
ボールペンは水性、油性に分けられます。水性ボールペンは滑らかな書き心地で書き始めも擦れにくいのが特徴です。
今回は水性ボールペンを選ぶ際に注目したいポイントと、特におすすめしたい商品を5つご紹介します。ちょっとしたプレゼントにも使えるボールペンもご紹介します。
もくじ
水性ボールペンの選び方
ボールペンは種類も多く、価格もさまざまです。100円ショップやコンビニで適当に選んだものを使っているという方も少なくはないでしょう。いざ改まってボールペンを選ぶ際、いったい何に注目して選んでいいか分からないと悩む方もいることでしょう。
ここでは水性ボールペンを選ぶ際に注目したいポイントを解説していきます。
目的に合ったペン先の細さ
水性ボールペンのペン先は細いものでは0.3mm、太いものなら1mm以上と幅広いです。全てのシーンで同じペン先の細さがいいとは限りません。目的に応じたペン先を選ぶことで、さらに快適になるでしょう。
手帳に書き込むのであれば細かい文字が書きやすい0.3mmから0.5mmの極細タイプ、書類や便箋には0.5mmから0.7mmがおすすめです。大きい文字を書いたりイラストを描くのであれば、1mm以上のものを選ぶとペンが滑らかに動き、書きやすいでしょう。
インクの種類
水性ボールペンのインクは、水性染料インク・水性顔料インク・ゲル(ジェル)インクに分けられます。メーカーによっては水性顔料インクはゲル(ジェル)インクでしか扱っていないこともあります。
水性染料インクはなめらかな書き心地と発色の良さが特徴です。カラーバリエーションも豊富ですので、イラストやカラフルな手紙を書く際に重宝されます。ただし耐水性がないため宛名書きには向きません。
水性顔料インクは耐水性があり、宛名書きにも利用できます。カラーバリエーションも豊富で裏うつりもしませんので、両面使うメモ帳やスケジュール帳に書き込む際にもおすすめです。力を入れずにさらさらと書けるので疲れにくい反面、複写式の書類には向いていません。
ゲル(ジェル)インクは水性インクにゲル化剤を追加したものです。にじみにくく、裏移りの心配もありません。水性インクの書き心地の良さに速乾性が追加されていますのでさまざまなシーンで活用できます。感熱紙などのつるつるとした紙の場合は、インクが乗らず書きにくくなることもあります。
持ちやすさも大事
ボールペンは持ちやすさも重要です。筆圧の弱い方は細軸を選ぶと力が入りやすく、筆圧が強い方は太軸だと余分な力が入りにくく書きやすいとされています。署名するだけのものであれば、重心が真ん中よりペン先にあるような、少し重さのあるタイプの方がペンが走りやすいです。長時間使用するのであれば、軽いものの方が疲れにくいでしょう。
ペン先の出し方はお好みで
ボールペンに多いのはノック式とキャップ式です。さらにツイスト式やスライドレバー式もあります。頻繁にボールペンを使う方は、片手でペン先を出せるノック式やスライドレバーが便利でしょう。
ツイスト式は片手で操作することは難しいですが、スタイリッシュさがあります。キャップ式も片手の操作が難しくキャップがなくなってしまうリスクもありますが、ペン先が乾きにくいというメリットがあります。
ペン先の出し方は好みで選ぶといいでしょう。
公文書にも使えるか?
水性ボールペンの選び方を解説していきましたが、大事な書類を書く際にはいつも使っているボールペンでいいのか悩む方もいることでしょう。書類を書くのであれば、公文書にも使えるタイプのボールペンを選ぶと間違いありません。
公文書とは?
公文書とは公務員が職務で作成した書類のことです。一般的な私文書と違い、公文書に使用するペンは日本工業規格(JIS)で公文書用水性ボールペンの品質項目をクリアしているものでなければなりません。公文書用のペンは一般用のペンよりも数多くの試験をクリアしています。
JIS規格ボールペンの特徴
JIS規格の水性ボールペンは細かい試験をクリアしています。一般筆記用の試験にクリアした水性ボールペンの具体的な特徴は以下の通りです。
10cm以内に、すれず文字を書き始めることができ400m以上、すれやにじみがなく書ける。
- 裏にうつらない。
- 書いた後20秒で消しゴムをかけても汚れない乾燥性がある。
- 規定の強さで複写用紙に書いて、複写できる。
- 耐水性・耐光性がある。
- ペン先がすぐに乾燥することがない。
- しばらく保存していても問題なく使用できる。
- 有害物質が規定範囲内。
公文書用の水性ボールペンはさらにアルコール・塩酸・アンモニア・漂白の耐性もあり、消しゴムをかけても用紙が破れない程度であれば筆記線が消えないという特徴があります。つまり公文書用の水性ボールペンであれば、さまざまな環境下で文字が見えなくなるのを防げるということです。
大切な書類を書く際は、ぜひ公文書用の水性ボールペンをお使いください。