花祭りの由来って?お祭りの持つ意味やいつ開催されるのか解説!

日本では大小問わず、地域ごとにさまざまなお祭りが存在しています。その中でも仏教徒のお祭りである「花祭り」というのは有名ですが、名前からはどんなことをするお祭りなのか、なかなか想像ができないかもしれません。

この記事では、花祭りとはどのようなお祭りなのか、由来や開催時期、お祭りの歴史について解説していきます。

花祭りってなに?

参加したことがない人も多いかもしれない「花祭り」とは、そもそもどのようなお祭りなのでしょうか。

花祭りとは「灌仏会」の通称

現在日本で「花祭り」と呼ばれているお祭りは「灌仏会(かんぶつえ)」の通称です。「灌仏会」とは、お釈迦様の誕生を祝う行事。お釈迦様の母が藍毘尼園(ランビニオン)という離宮にある無憂樹(ムユウジュ)という木の下でお釈迦様を生んだ、という故事から生まれた行事だと言われています。

灌仏会には他にも「降誕会(ごうたんえ)」「仏生会(ぶっしょうえ)」「浴仏会(よくぶつえ)」「龍華会(りゅうげえ)」「花会式(はなえしき)」などの別名もあります。花祭りはお釈迦様を本仏としていない日蓮正宗などを除いた、多くの寺院で行われています。

もともとはインドの西の方で行われていた、仏像や仏塔の周りを回りながら礼拝したり、お輿に仏像などを載せながら派手な行列を組んでお寺の外を練り歩く行事のことを指しています。現在日本では礼拝をしたり、列をなして練り歩くような文化は盛んではありません。

お釈迦様の像に甘茶をかけるお祭り

日本の「花祭り」ではどのようなことをするかというと、その名にふさわしく、たくさんの花が飾られた小さな御堂に安置されているお釈迦様の像に、竹柄杓で甘茶という甘いお茶をかけるのです。

なぜこのようなことをするのかというと、それはお釈迦様の誕生に由来しています。天理大学考古学・民俗学研究室紀要の「花祭りと春山入り」によると、お釈迦様が生まれたときのことについて下記のように説明しています。

この時9竜が天から香水を降り注いだと伝えられている。この故事は「太子瑞応本経」その他の仏典に語られているが、灌仏会の花御堂は藍毘尼林をかたどったものとされ、釈迦像に竹柄杓で甘茶を注ぐのは9匹の竜が天から清浄な水を吐いて産湯をつかわせたことによる。

(引用元:花祭りと春山入り| 天理大学考古学・民俗学研究室紀要

お釈迦様の像に甘茶をかけるのは、9匹の龍が天から注いだ香水を模していることに由来しているのです。参拝した人たちにも甘茶が振る舞われたり、「甘茶で習字を練習すると上達する」との願かけがなされたり、害虫除けのまじないを作ったりすることもあるようです。

いつ開催されるのか?

お釈迦様が誕生したのが中国の旧暦で4月8日だとされているため、基本的には毎年4月8日に開催されているようです。