ワンランクアップの収納術
エステー株式会社の「衣類の収納に関する実態調査」(2015年)は、「限られたスペースを生かす収納のポイント」「衣類が出し入れしやすい収納のポイント」について、収納整理アドバイザーに自由回答で尋ねています。プロの提案する収納術のアドバイスを見ていきましょう。
衣類を持ち過ぎずスペースに余裕を
多くのアドバイザーから集まったのが、「衣類を持ちすぎない」「スペースに余裕を持つ」という、「減らす」アドバイスです。
・着ていない洋服をシーズン後に見直し、処分等を判断する。1枚買ったら1枚処分する、を心がける
・詰め込み過ぎずフワッと余裕を持たせてしまう方が、しまう行為が嫌にならず、出し入れしやすい
・衣類の入れ物に対して、容量オーバーでないかチェックする。引き出しがスムーズにしまらないとそれだけでストレスになります。出し入れしにくいなと思ったら洋服を見直すようにしています
・8割収納を心がけすることを意識します
(引用元:春の衣替えシーズン特別企画 by エステー×ハウスキーピング協会 整理収納アドバイザー100人に衣類収納の実態をリサーチ|エステー)
「収納スペースに衣類を合わせる」「増やすなら減らす」がポイントのようです。
「かける×たたむ×見える」で収納する
収納の工夫として挙げられたのが、「かける収納」「たたむ収納」「見える収納」の基本。 「かける収納」は見やすく出し入れしやすい収納として、おすすめされています。
・ハンガーにかけて、アイテム別にすると一目で選択できる
・見やすく管理しやすいハンガー掛けをメインに
(引用元:春の衣替えシーズン特別企画 by エステー×ハウスキーピング協会 整理収納アドバイザー100人に衣類収納の実態をリサーチ|エステー)
「たたむ収納」は、少ないスペースにたくさん入り、スペースを有効活用できる点が優れています。
・そのスペースにあった服の量におさえることが一番ですが、畳んだ収納が一番量は入ります
・たたむ洋服は立てて収納。スペースを有効活用できる上、上から見たときに全てが一目瞭然です
・たたむ収納時、立てて収納する。引き出しを開けた時全てが見えるようにすること
(引用元:春の衣替えシーズン特別企画 by エステー×ハウスキーピング協会 整理収納アドバイザー100人に衣類収納の実態をリサーチ|エステー)
すべての収納法に共通する根本原理が「見える収納」です。
・シーズンごとによく使うものを取り出しやすい、見易い場所へ配置。 視覚からもキレイにおしゃれに見えるようにレイアウトする
・全てが見えるように引き出し内は立てて収納する。 特徴(柄や模様)が見えやすいようにたたんで収納する。アイテム別に分けることで、アイテム毎の持っている枚数が把握しやすい
(引用元:春の衣替えシーズン特別企画 by エステー×ハウスキーピング協会 整理収納アドバイザー100人に衣類収納の実態をリサーチ|エステー)
アイテム別に分け、シーズンごとに配置し、アイテムの特徴や数を把握しやすく取り出しやすいよう工夫しているようです。
収納上手な家庭は断捨離とスペース活用の工夫
不動産情報を提供する株式会社いえらぶGROUPの行った調査でも、収納上手な一般家庭では、プロと同じような考え方で収納を実践していることが分かります。
(参照元:これでお部屋すっきり!驚きの収納術とは?|いえらぶ)
「実践している収納術は何ですか?」の回答は、第1位「いらないものは思い切って捨てる」。第2位は「そもそも物を増やさない」、第3位は「出したものがすぐしまう」でした。
「クローゼットの収納力アップの為にしている事はなんですか?」の質問には、「服のたたみ方、かけ方を工夫する」、「カラーボックスで整理する」、「天井まであるクローゼットを選ぶ」という回答が集まりました。
断捨離とスペースの有効利用が上位を占めています。
参考
収納力2倍?!クローゼットの収納力をパワーアップさせる方法|いえらぶ