【不登校の漫画10選】不登校の子供の心理と対策が分かる

子供が何を考えているのか分からないということは、思春期の子供を持つ親なら誰もが一度は頭を悩ます問題です。子供が不登校で部屋に引きこもっている場合は、なおさら子供の心理を知る手立てが欲しいもの。難しい専門書も役立ちますが、漫画ならもっと簡単に子供の心理や対策方法を探ることができます。ここでは、不登校経験者や母親、専門家による不登校に関する漫画10選をご紹介します。

不登校子供の心理がわかるおススメ漫画10選

『学校へ行けない僕と9人の先生』(双葉社)

棚園正一の『学校へ行けない僕と9人の先生』は、小学校から中学校まで不登校だった作者の実体験を元にした作品です。「9人の先生」との出会いをとおして、不登校の子供の気持ちをリアルに描いています。小学校1年生の担任にビンタされたことをきっかけに不登校になった少年が、『ドラゴンボール』の作者・鳥山明に出会い、「自分の世界がある」と絵を褒められたことをきっかけに、長い不登校生活から立ち直っていく物語です。

りゃこの『不登校エッセイ』(pixiv)

りゃこの『不登校エッセイ』は、イラストや漫画を中心としたSNSのPixivに合計8作品公開されています。りゃこは小学校1年生から高校3年生までほとんど不登校でした。学校に行かないことを親に叱られ、気持ちがボロボロになっても学校へ行くよりはましと思ったことや、「学校に行かない自分でも認めてほしい」という切ない思いを、かわいい子供のかっぱの姿をとおして描いています。りゃこは不登校だった過去の自分を救うつもりでこの漫画を描いたと言います。


参考
「不登校エッセイ」/「りゃこ」のシリーズ| pixiv

『1ミリの1歩 不登校を経験した4人が描くストーリー』(公益財団法人こども教育支援財団)

『1ミリの1歩』はフリースクールの東京大志学園がまとめた作品です。不登校を体験した4人の現役高校生や卒業生が、自らの体験を描いています。あとがきを添えている東京大志学園の副理事長や監修者の柳生柳も不登校の経験者で、不登校で悩みを抱えている人に渾身のエールを贈っています。

『中学なんていらない。 不登校の娘が高校に合格するまで』(KADOKAWA/メディアファクトリー)

不登校の子供本人ではなく、その親・青木光恵による作品です。娘がいじめをきっかけに中学2年で不登校になり、家族一丸となって娘の将来のために全力を尽くし、高校合格を果たすまでを描いた実録コミックエッセイです。

『不登校の17歳。~出席日数ギリギリ日記~』(KADOKAWA)

『中学なんていらない。 不登校の娘が高校に合格するまで』の続編です。前作は娘が高校に無事合格するところで終わっていますが、せっかく入学できた高校で再び不登校の危機に陥ります。留年しないようになんとか通学したり、バイトに初挑戦したり、成長していく娘の姿を母親の目線で描いています。

『娘が学校に行きません 』(KADOKAWA/メディアファクトリー)

『娘が学校に行きません 』も、不登校の娘を持つ親・野原広子による作品です。つまずきから少しずつ立ち上がり、やがて学校に通えるようになった娘と、戸惑いつつも一緒に歩んだ母の198日間を描いた実録コミックエッセイです。リアルに描かれていますが、ほんわかした画風のため、深刻になりすぎずに読めるでしょう。

『娘が不登校になりました。』(ぶんか社)

小林薫の『娘が不登校になりました。』も同様に母親目線から不登校の娘を描いています。ある日突然始まった娘の不登校に戸惑いながらも、学校への相談、フリースクール通い、私立中学への転入など、娘のために奔走した日々を描いています。小林薫はこの作品の前に、『夫がまったく働きません。 ~大黒柱かーちゃんと、元うつ病ダンナ~』(ぶんか社)を書いています。前作を合わせて読むと、『娘が不登校になりました。 』には書かれていない娘の不登校の深層原因を垣間見られるかもしれません。

『不登校の日常』(KADOKAWA)

久遠まことの『不登校の日常』は、不登校解決のための漫画ではありません。ゲームとアニメが好きな不登校の女子高生を描いたギャグ漫画です。自堕落な妹としっかり者の姉の2人のやりとりに思わず吹き出しながらも、不登校の子供の心理をしっかりとついている場面もあります。不登校の家族の息抜きに楽しめる1冊です。

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『マンガ脱・「不登校」』(学びリンク)

不登校 漫画
『マンガ脱・「不登校」』は、不登校の患者に長年寄り添ってきた臨床小児神経科医の加藤善一郎によって書かれました。「不登校」の原因の1つである「起立性調節障害」や発達特性について、分かりやすい漫画で紹介しています。主人公が朝起きられずに不登校になってから、主治医のきめ細かい治療を経て「不登校」を徐々に脱するまでの過程をていねいに描いています。

加藤はこの作品で、不登校を克服する最も大切な鍵は、子供の「だいじょうぶ感」を育むことと、保護者の「だいじょうぶ感」を再確認することだと主張しています。不登校の子供の気持ちと不登校要因となる障害に対する理解を深め、解決の糸口をつかむ助けとなるでしょう。

『学校は行かなくてもいい』(健康ジャーナル社)

小幡和輝の『学校は行かなくてもいい』は漫画本ではなく、途中に著者の体験を紹介する漫画が挿入されている書籍です。小幡は10年間に渡る不登校を経験した後、高校3年生で起業しました。

この本では、学校がつらい場合に不登校という選択肢もあることと、不登校を選ぶ場合しなくてはならないことを「正しい不登校のやり方」として解説しています。多くのケーススタディが紹介されているため、「不登校でもこんな生き方がある」と実感を持って知ることができます。

まとめ

不登校経験者の描いた漫画を読んで気づくのは、子供の不登校を責める親の態度が、どれだけ不登校の子供を追い詰めるかということです。子供とのコミュニケーションが取れない場合、漫画をはじめとするさまざまな情報源から子供の心理を研究し、子供の良き理解者となってください。

参考
不登校と漫画と鳥山明――漫画を描き続けて自分と世界が変わるまで|ITmedia eBookUSER
「心細かったよね」小1から不登校の私 「救うつもりで」描く漫画|withnews
不登校でも「だいじょうぶ感」育んで 医師がマンガ出版|朝日新聞2019年1月20日
Kick out the “FUTOUKOU”! マンガ 脱・「不登校」 起立性調節障害(OD)克服と「だいじょうぶ感」をはぐくむ 著・マンガ原作 加藤善一郎(岐阜大学教授・小児神経専門医)/著 山口教雄(第7章)/マンガ 河西哲郎|学びリンク株式会社
学校は行かなくて”も”いい|小畑和輝オフィシャルブログ

この記事をかいた人

Sachiko

子育て・教育ライター。 中国北京で広告代理店営業、フィジーでアジアの女性のための会代表を経て、インド・デリーでライターへ転身。 北京生まれ、フィジー育ち、デリーで思春期に突入しそうな息子の母。