色鉛筆ができあがる仕組み
鉛筆と色鉛筆は似ているようですが、芯の原料は全く異なります。ここでは色鉛筆が出来上がるまでの仕組みについてご紹介します。
色鉛筆の芯を作るには?
同じ鉛筆でも、通常の鉛筆と色鉛筆では芯の原料や作る工程が異なります。そのため色鉛筆は消しゴムでは消えないようになっています。
色鉛筆の芯の場合は粘土を使いません。色を出すための顔料や染料、書き味のためのタルクやロウ、固めるためのノリなどをよく混ぜます。普通の鉛筆の芯と違って炉で焼くこともないので、軟らかです。
(引用元:色鉛筆の芯 色鉛筆ができるまで|三菱鉛筆株式会社)
色鉛筆に使われる木とは?
色鉛筆に使われる木は、鉛筆に使われている木と同じく、
きめが細かい
ふしがない
木目がまっすぐ
以上の特徴を持った木を使用します。
色鉛筆に芯の原料を注入
色鉛筆は芯の原料や製造方法が鉛筆と異なりますが、木と芯を合わせる工程は鉛筆と同じです。
1.接着剤の塗られた溝に芯を乗せます。
2.もう1枚のスラットを重ねて、はり合わせます。
3.上の面を鉛筆の形に削ります。
4.下の面を削って1本1本切り離します。これを「生軸(きじく)の鉛筆」と言い、色鉛筆も同じ作り方をします。
5.機械で塗料を何度も塗ってきれいにします。
6.両端を切り落とし、文字などを入れます。
7.機械で色をそろえて箱に詰めます。
(引用元:色鉛筆の芯と出会う 色鉛筆ができるまで|三菱鉛筆株式会社)
まとめ
私達の身近にある鉛筆がどのように作られているのか、また何気なく使っていた濃さや硬さなどがどのような意味を持つのかは普段なかなか知ることがありません。きちんとした工程を知れば、「鉛筆には毒がある」という間違った知識を信じてしまうこともないでしょう。この機会に鉛筆に関する正しい知識を増やし、子供に教えてあげましょう。
また、文房具メーカーのホームページでは鉛筆だけでなく、幅広い種類の文具に関する歴史を紹介しています。歴史を知ったら子供に教えてあげ、身近な道具に親しみを持ってもらえるよう努めましょう。
参考
鉛筆の芯 鉛筆ができるまで|三菱鉛筆株式会社
鉛筆の材料・原料について トンボQ&Aカテゴリ | 株式会社 トンボ鉛筆
鉛筆には鉛を使っているのか お客様相談室 | 三菱鉛筆株式会社
鉛筆の木 鉛筆ができるまで|三菱鉛筆株式会社
鉛筆の芯と出会う 鉛筆ができるまで|三菱鉛筆株式会社
鉛筆の種類|鉛筆お役立ち情報
鉛筆の芯の成分は何?芯の濃さ、硬さは何が違うの? | トレンドピックアップ
鉛筆のしんはどうして毒があるの|学研教育情報資料センター
色鉛筆の芯 色鉛筆ができるまで|三菱鉛筆株式会社
色鉛筆の木 色鉛筆ができるまで|三菱鉛筆株式会社
色鉛筆の芯と出会う 色鉛筆ができるまで|三菱鉛筆株式会社
鉛筆・色鉛筆のJISについて|日本鉛筆工業協同組合