はさみ練習いつから始める?使い方やおすすめの練習方法を紹介! - cocoiro(ココイロ) - Page 2

使い方の指導案&注意点

こちらでは使い方の指導案として、また注意点を「はさみの持ち方になれよう」「まず粘土を切ってみよう」「マナーを教え子供と約束する」の3項目に分けて解説しました。

はさみの持ち方になれよう

はさみは、生活必需品でもありますが、使い方によっては、危険な刃物でもあります。特に子供の成長に伴いはさみの練習が必要になったなら、子供用はさみを使用することをおすすめします。子供用はさみは、刃の部分の一部のみ以外は、おおむねはさみ全体がカバーで覆われて、危険な要素を極力排除するように工夫がなされています。それでも絶対安全というわけではありません。はさみの持ち方を動画を見て実際に理解を深めてください。

動画はコチラ

【はさみの持ち方:2歳前後の子の場合】

小さな穴に、親指を入れます。大き目の穴に人差し指と中指を入れるように指導してください。手が小さい子の場合は、特に薬指も入れてみることを教えてください。そうしたらママが実際に、「この指とこの指だよ」と伝えながら持たせます。しっかり覚えるまで繰り返しが必要。子供がはさみを持った時に、必ず指導し確認してください。

【はさみの持ち方:3歳以上の子の場合】

小さな穴に親指を入れるところまでは同じです。そして大きな穴には中指と薬指を入れて、人差し指で、大きな穴の上のへこんで曲がっている部分に指をかけてみるように指導してください。

まず粘土を切ってみよう

はさみの練習を行う前に、まず粘土を切る体験をしてみましょう。切る感覚を覚えるには紙よりも粘土の方が適しています。薄く伸ばした粘土は、一般的な油粘土がおすすめ。文房具屋さんや、大手スーパーでも売っています。粘土は柔らかい素材のため、切れ味が良く抵抗感なく、非常に滑らかに切れます。切ることが面白いという快感も得られるでしょう。

マナーを教え子供と約束する

マナーを教えることは安全上、大切なことです。誰かを傷つけたりしないためのルールを、はさみの持ち方、紙を切る前に粘土を切りながら教えましょう。ある程度慣れてきたら、注意点を子供に伝えていきましょう。

●子供一人ではさみは使わせない
●必ずママと一緒か、他の大人が付き添う
●安全性を重視しカバーで覆われた子供用はさみを使う
●はさみを持って、絶対に歩き回らない
●はさみを持った手を人に向けない
●はさみを渡すときは、指を入れる穴のある方を相手に渡す
●テーブルの上か、机の上ではさみを使う
●子供は座ってはさみを使う
●切るのは紙だけと教える。
●使い終わったときは、ケースカバーをつける

以上のことを繰り返し教え、ルールを守るよう約束しましょう。また子供がルールを破ったときは、改めてルールを確認してください。

googleなどの無料の教材で練習しよう

教材は市販にこだわる必要はありません。無料サイトでもかまいません。教材の何を選ぶかは自由です。ここでは、お金をかけず無料の教材などを利用した場合の練習の基礎的な順序を分かりやすく紹介します。

動画はコチラ

一回切りから始めてみる

まず、細い紙テープ幅ほどのものを用意します。その紙テープ状のものにほぼ垂直に直線を引きます。子供には、その直線をなぞるように、紙を切ってもらいましょう。何度も、何度も紙テープに記載した直線を切ってもらいます。最初はママが切り方の見本を見せます、直線を書いた紙テープの線の上をはさみで切り取ります。何回も直線を切ることで、はさみの練習の事始めが終わります。

ポイントとしては、切る楽しさを覚えさせることが大事です。はさみで直線(縦向き)を切る練習を何度も何度も繰り返し、はさみの使用に慣れること、手先を使うことにも慣れさせます。結果、手の巧緻性を養うことになります。手は第二の脳と呼ばれ、知能の発達と結びついていると言われています。子供の成長には欠かせない重要な練習となります。

直線切りに挑戦

直線を引いた部分に沿って切らせる練習も大事です。紙の部分が残るので、そこで、そのまま再び、はさみを少し開いて突き進めていきます。これを何度か繰り返すことで、大きな紙が切れます。直線切りにも慣れてくるでしょう。子供も紙を切る不思議な感覚に興味を持つことでしょう。

慣れてきたら丸にも挑戦

はさみ・練習の応用で、丸に挑戦するのはひとつの「山」と考えていいでしょう。さらに上の難易度の切り抜きもありますが。基礎的なはさみの切り出しと扱い方、練習の新たなステップの始まりになるでしょう。手を切らないようママが気を配ってあげてください。決してひとりにさせないでください。

具体的な教え方のポイントとして大事なことは、「丸」を作るために必ず手を添えさせることです。はじめのうちははさみを手に持つ側だけで切ってしまいがちですが、丸型に切る際には手を添える作業が欠かせません。手を添えることに慣れていけば、複雑な形であっても容易に切ることができるでしょう。

より難しい動物の切り抜き練習にも挑戦

うまくなってきたら、動物イラストを切り出すことにも挑戦してください。ママが子供にどの動物にするか提案するといでしょう。子供が興味を示してやってみても、あまりうまくできないことは当然あります。

もし動物の切り出しが上手くできないとしても、ママとしては、決してイラ立ったりつい怒ってしまうことは極力避けてください。このプロセスは、すべてが子供自身の学びであり、知育プロセスなので子供に任せましょう。またうまくできないからこそ練習を始めたということを忘れないでください。

さらに慣れたら建物や人物イラストにも挑戦

はさみを使う技術がどんどん上達したら、物・建物などのイラストを切り抜きをしストーリー化を目指してもいいかもしれません。子供にとっては、自分が切り出したイラストがキャストや風景などの舞台になることをママが示すだけで、子供の関心が高まります。

難しいストーリーを示すのではなく、「家と人物があれば、○○ちゃんとその家だよ」という具合で、極めてシンプルな関連づけを示すだけでいいでしょう。後は子供の対応を見てみましょう。また子供が切り出した作品を褒めてあげるのが効果的です。

まとめ

はさみの練習は、子供が興味を持つのであれば、2歳前後から教え始めても全く問題ありません。危ないと思うのではなく、むしろ知育教育が始まったのだと前向きに捉えてください。

無理をして有料の教材を買うのではなく、無料の教材から練習を始めてもいいでしょう。インターネット上には、googleで検索できる無料の教材サイトが十分あります。またママご自身で厚みのある紙やチラシの裏などに、手書きで書いた線や丸を引いて練習させることもできます。子供のはさみの練習の進捗に合わせて、切り出すものを工夫したり、切り抜いたものでちょっとしたストーリーを作ってもいいでしょう。子供の興味が続くように練習させましょう。

参考
はさみ練習・のりで貼る練習 プリント|ちびむすドリル
「はさみ」の正しい持ち方と上手な使い方(学研の幼児ワーク)|YouTube
「はじめてのはさみ」2歳3歳むけ はさみの練習の仕方|YouTube
幼児はさみ練習プリント無料ダウンロードサイト | MimiLy

この記事をかいた人

Kaigwandori no Matsukawa