文科省の調査によると、日本の大学では1年間に8万人近くが中退しているそうです。
そのうちの1人が、私の友達です。大学生時代、150人ほどが在籍していたサークルの代表として、懸命に働いていた彼。
果たして、大学を辞めた理由は何なのでしょうか？そして、大学中退をした後の生活はどのようなものなのでしょうか？
A君
早稲田大学政治経済学部中退。在学中に、150人ほどが所属するイベント企画サークル代表に。中退後、事業立ち上げなどをしている。
もくじ
大学に入る前の僕
高校受験で付属校へ
ーーーまずは、大学を選んだ理由から聞こうかな。高校から、付属校だよね？
「そう。高校受験の時、大学受験をしたくなかったから、しなくて済むような付属の高校に出願してた。」
ーーー高校受験でちゃんと考えてたんだ。中学生なのに。
「というか、高校入って、1・2年でまた大学受験に労力さくのは勿体無い気がして。それなら、付属校に行きたいと思ったんだよね。それに、高校受験の方が３科目で済んだし、範囲も中学の間の分だけだから、簡単なんだよね。大学受験だと私立は３科目でも、センターの対策もしたり、範囲が膨大だったり大変だから。」
ーーー確かに！頑張ってたんだね(笑)
「いやいや、そんな試験勉強頑張ってなかったらから、出願した6校のうち、2校くらいしか受からなくて、その中で付属校だった高校に入ったんだよね。」
志望学部を決めるとき
ーーー学部は政治経済だよね。どうして入りたかったの？
「本当に行きたかったのは商学部だった。」
ーーーえ、そうなの？でも、あれって成績順に選べるやつだよね？
「うん。」
ーーーでも、政経入れる訳だから、成績いいよね。希望通らなかったの？
「そうだね。でも、もともと興味があったのは経営とかで。そっちの勉強がしたかったんだけど、久しぶりにあった中学の先生に「そんないい成績なら、政経に行っとけ」みたいなこと言われたり、親も「折角いけるなら…」って言ってきたりで、政経にしたんだよね。」
ーーーそっかー。でも、人気そうだしね。
「うん。だけど、内部進学では一番人気っていうわけじゃなかった。僕が選んだ専攻は必修がほとんどで、1年生の頃は1限ばっかりだったんだよね。でも、あれなんだよね。多分、早稲田の中でも人気で、一般入試の偏差値とかも高いって入ってから、気づいた(笑)」
ーーー内部進学で、学部決める時ってどうするの？
「うーん。一応、説明会とかあるけど、真面目に聞いてた人はほとんどいなかったよね。普通は、大学進学するときに本当に何したいんだろう？とか考えるけど、そういう機会はなかったかな。」
