大学の授業に行かなくなった
授業へのモチベーション
ーーーそういえば、私のイメージでは、2年の新歓の時期から、もう0単位だったイメージある。
「うーん……。なんか、それって鶏が先か、卵が先か的な問題ではある。これは大学生じゃなくなってから思ったんだけど、授業行かなかったのは、興味がないから。サークルが大変でもやれてたのは、興味があって、モチベーション高かったから。授業への興味が勝てなかったんだと思う。別に行かなくてもいい、言っても意味ないって思っちゃったんだよね、言葉が軽いけど。」
ーーーなるほど。
「正直、政治経済を勉強しても仕事に役立てられる?商学部なら、会社をやるとかあるけど。政治家になるから、政治経済学部でたっていう人が何人いるかなって。ここで、直接社会に影響を与えられるようなことを勉強できてるかって思った。」
ーーー政治経済より、経営とかに興味があったんだ、やっぱり。
「政治経済学部って言うくらいだから、もっと横断的に勉強できるかと思ったけど、1年の頭は必修ばっかりだし、政治経済のモデルとか、歴史の勉強ばっかりで。そんなのAIとかシステムに覚えさせたら、代わられるものなんじゃないかなって思ったよ。だから、その頃は商学部に入っておけば良かったなって思うこともあった。」
ーーー特に、どういう授業でそう感じたの?
「1年の時くらいしか受けてないけど(笑)マクロ経済入門と政治理論入門。超入門なんだけど。何が面白いのか、この人なんで教授なんだろうみたいに思うような授業だった。もともと興味ないから、この先生のせいとかじゃなし、学生のエゴかもしれないけど(笑)興味を持てるように話してはもらえなかった。具体的には覚えてないんだけど、教授がそれがなんで大事なのか説明できないみたいな瞬間があったんだよね。“大事だから大事!”、でもその根拠は?みたいな。」
サークルでの学び
ーーーそういう勉強より、サークルの活動に傾いていったんだね。
「そう。サークルで組織運営みたいなことを学べた。自分の好きなことを求めながらやるインターンみたいな感じだった。自分のトップダウンである程度できるし。商学部で組織作り学びました!とかより弱いと思うけど。それに、会社よりリスクは少ないよね。」
ーーー確かに、会社とサークルじゃ、違うよね。
「社会人になったら、社員でも何か生業を作らなきゃいけないけど、大学生は「バイトしなよ」って言えちゃうし。社員の家庭や生活をしょってるってわけじゃないから。上下関係とか給料関係とか、会社員より自立してる人も多い気がする。やっている内容以外は「そのサークルでなければいけない理由」とかもないし。僕の場合、いずれ、会社やりたいって思ってたから、いい経験になったよ。」
②「大学中退、その後」へ続く…
大学生活がサークル中心で動く中で、次第に授業に行かなくなった彼。
中退の決断と中退後の生活はどのようなものになっていくのでしょうか?
(情報は2019年取材時のものです。)