体を動かす外遊び
広い屋外で体を動かして遊ぶことは空間認識能力を鍛えます。走り回る中で地面の凹凸や障害物を察知し、ぶつからないように避けるなど物体との距離感を感覚でつかんでいくことができます。
おすすめの外遊びは鬼ごっこです。鬼ごっこの最中は子どもは自分と鬼の距離感を常に意識するようになります。また高いところにいれば鬼に捕まることはない「高鬼」など、ルールを少し変えることで高さの感覚を養うこともできます。
また、親子で体力づくりを兼ねたキャッチボールを行うのもおすすめです。ボールを方向や高さ、強さなどを考えて投げ、今度はそのボールがどのように飛んでくるのか予想して自分の位置や体勢を調整しながら受けとることで、バランス感覚が磨かれます。
地図を遊びに取り入れる
地図を遊びに取り入れることも、空間認識能力の向上に効果的です。
地図を見ながら近所を歩く探検ごっこして、歩いて見つけた目印になる建物などを地図に描いてみましょう。
保育園・幼稚園から自宅までのルートも、描けるかどうか試してみてください。水族館や博物館などに出かけた時は館内地図を渡して、ルートプランを立ててみるのもおすすめです。
自分で地図を描いてみることで、次に同じ道を歩く時も注意力が増し、目にした物事を空間的に表現する能力を高められます。
日頃から空間認識を意識した質問をする
普段の生活の中で、空間認識能力を高める機会はたくさんあります。
例えばスーパーのレジで、「このバッグに、今日買ったものをどうやって入れたらバランスが良いかな?」と子供に問いかけてみましょう。どうすればぴったり収まるか考えて袋詰めを行うと、空間認識能力を鍛えるトレーニングになります。
おもちゃを片付ける際も、「この引き出しに、クレヨンやカードはぴったり収まるかな?」と問いかけてみましょう。
実際にやらなくても、「できるかどうか、頭の中で描いてみて」と視覚化するよう促すのも有効です。質問する際は、問い詰めるような口調ではなく、一緒に考えるのを楽しむ姿勢がいいでしょう。
まとめ
空間認識能力は、日常会話や普段の遊びを工夫するなど、周りの大人が働きかけることで高められる能力です。
小さい頃に空間認識能力を鍛えておくと、成績や運動能力はもちろん、危険回避能力が育まれ、事故や怪我のリスクも減ります。
日常生活に必要なスキルである空間認識能力を、親子で楽しみながら伸ばしていきましょう。
参考
Parents’ Spatial Language Mediates a Sex Difference in Preschoolers’ Spatial-Language Use|NCBI
Children’s spatial thinking: does talk about the spatial world matter?|NCBI
数学や科学に強くなる!子供の空間認識力を高める方法|All About
[特別編]手倉森誠監督(U-22日本代表)中篇「さまざまなスポーツから身に付くサッカーに必要な空間認知能力」 by 長谷川望|ゲキサカ
空間認識能力を鍛える楽しい方法。ゲームとおもちゃが意外と使える!|こどもまなび☆ラボ
子どもの空間認識能力を高める5つの簡単な方法とは?|GIGAZINE
理数系科目に強くなる! 子どもの「空間認識力」を鍛える、5つの日常トレーニング。|こどもまなび☆ラボ
子どもの空間認識能力を鍛えよう!簡単にできるトレーニング方法|Chiik!