原稿用紙に数字を書くときに迷いやすいポイント
ここでは数字を書くときに迷いやすいポイントをまとめています。疑問に思う見出しに飛び、辞書代わりに使ってください。
小数点を書くとき
- 縦書きの場合
小数点は1マス使って書きます。点はマス目の中心に打ちましょう。
- 横書きの場合
1マスに数字と小数点の2つを書きます。小数点以下の数字は隣のマスに続けて書き、1マスに2文字ずつ書きましょう。
数字は何文字まで1マスに書いて良いか
- 縦書きの場合
原則漢数字を使いますが、その場合は1マスに1文字書くことが出来ます。算用数字で書く場合は、数字を寝かせて1マスに2文字書いても良いでしょう。
- 横書きの場合
原則算用数字を使い、1マスに2文字書くことが出来ます。漢数字を使う場合は、1マスに1文字書きます。
%はどの様に書くか
縦書き、横書きに関わらず、「パーセント」「%」のどちらを用いても構いません。
縦書きでゼロを書くとき
縦書きで年代やページ数などを表すときは、208ページ参照を二〇八頁参照に、
紀元前400年を紀元前四〇〇年というように、縦書きの零の代わりに〇を使うことが多くあります。
縦書きで番地を書くとき
富士見町一三四番地というように、「百」「十」などの単位語を省いて書いても構いません。
縦書きで時刻・世紀を書くとき
十二時、二十一世紀というように、全て漢数字で書き、「十」などの単位語を入れて書きます。
元号を書くとき
- 縦書きの場合
「平成三十年」のように、全て漢数字で「十」などの単位語を入れて書きます。
- 横書きの場合
「明治23年」「昭和49年」のように、算用数字を使って書きます。
西暦を書くとき
- 縦書きの場合
「1990年」と縦書きで書く場合は、「千九百九十年」のように単位語を使うと読みにくいので、「一九九〇年」のように漢数字のみを使用して書きます。
- 横書きの場合
西暦を横書きで書く場合は、算用数字で書きます。1マスに2文字の算用数字を入れて「1990年」「西暦2000年」のように書きましょう。
分数を書くとき
- 縦書きの場合
分数は「四分の一」のように、漢数字を用いて書きます。
- 横書きの場合
4分の1や四分の一というように、漢数字、算用数字のどちらを使用しても構いません。ただし、3桁以上の数字は1マスに入れないようにしましょう。
5桁未満の数字を漢数字で書くとき
- 「十」「百」「千」といった単位語を入れて書きます
- ただし、西暦・郵便番号・所在地・電話番号・法令番号などは145人を百四十五人、
5,565円を五千五百六十五円、
1998年12月16日生まれを一九九八年一二月一六日生まれ、
新宿区6-27-20を新宿区六-二七-二〇というように漢数字で書き、5桁未満でも単位語は必要ありません。この場合、零は〇を使用します
5桁以上の数字を漢数字で書くとき
- 57,924人の場合は、五万七九二四人というように「万」以上の単位語を使い、「十」「百」「千」は省略します
- ただし、単位語が最後に来る場合の55,500円は五万五五百円、大まかな数字について述べる場合の50,000円くらいは5万円くらい、というように単位語を書いても構いません
- 元来算用数字で表記するもの(機械、車両、船舶などの番号、暗証番号など)を書くとき
単位語は使用せず、そのまま算用数字で書きます。その場合は縦書き、横書きに関わらず1マスに2桁書きましょう。