PTAは退会できる?退会しても問題はない?
PTAは退会できます
PTAは任意加入の非営利団体で、学校とは別の組織です。そのため、加入の意志決定は個人の自由に委ねられています。学校の年度開始時期にPTAに加入しないという意思表示をすることもできますし、年度途中であっても退会することを拒否する権限はPTAにはありません。
PTAに加入しなかったからと言って、学校から受ける教育の質が落ちることはありません。
PTA退会した場合に想定される問題
しかし、PTAを退会した場合は、PTAからの圧力を受けたり、PTA活動に子供が参加できないという問題が生じることが予想されます。特に、通学にかかわる登校班はPTA活動の一環ですので、子供が集団登下校から排除されるというリスクがあります。また、PTA会費で購入し、学校で子供たちに配られる物品をもらえないという例もあります。
保護者が決めたPTA非加入の代償として差別を受けるのが、実は子供であることを理解しておく必要があります。
専業主婦と働く女性の壁
PTA活動への参加が、専業主婦である母親に集中しているという問題点もあります。スケジュール調整のつきやすい専業主婦はPTAの会合に協力的です。
対して、働く母親は、仕事を休めずに罪悪感を抱きやすいため、当初から活動に非協力的な姿勢をつらぬこうとします。働く母親の中には、専業主婦を軽視し、実務や会議進行が無駄で下手だと非難する悪い例もあります。
そのため、専業主婦の母親は、業務を押し付けられたり、善意で引き受けたはずなのに陰口をたたかれることがあるため、働く女性に対して壁を感じてしまうのです。