文部科学省の全国の高校生を対象とした調査によれば、2017年度の大学進学者数は全国で629,733名。進学率は男子55.9%、女子49.1%。およそ2人に1人が、進学している計算になります。その大学受験時に必要となってくるのが受験用願書です。進学にも関わる重要な書類提出に使う封筒や書き方、出し方を知っておきましょう。
(参照元:大学への進学者数の将来推計について|文部科学省)
もくじ
願書封筒の書き方
必ず子供自身に書かせる
願書封筒だけでなく、願書自体にも共通しますが、子供自身に必ず書かせましょう。子供が学校や塾に忙しいからと言って、親切心で書く親もいますが逆効果です。親が書いた文字は、すぐに見抜かれてしまいます。それもそのはずで願書で審査する大学担当者は何千人もの大学生や受験生の自筆を見ています。親の書いた文字に違和感を持つでしょう。特に推薦入試やAO入試では、受験者の評価に影響を及ぼす可能性もあります。いずれ大学に入学してから授業や部活動、アルバイトの合間に提出レポートを書かなければなりません。今のうちから、忙しい中でも提出書類を自分で準備する訓練をしておきましょう。
宛名に注意
願書を取り寄せれば、大体は郵送用の封筒をもらえるはずです。宛先をすでに記入してあれば、「◯◯大学行」の表記を「行」を二重線で取り消して、「御中」と書き入れましょう。「◯◯大学 御中」という表記にします。注意点は、「様」と「御中」を併用しないこと。自分宛ての封筒では、「様」を同様に消して、「宛て」と書き入れましょう。
また、もしも封筒が同封されていなければ、自分で封筒を用意します。サイズの指定があれば、それに従いましょう。封筒の色は、指定が無ければ茶色いクラフト紙ではなく、白い封筒を使いましょう。茶色い封筒よりも白い封筒の方が正式な書類には適しています。
誤字脱字に注意
進学のかかっている願書、封筒の誤字・脱字には注意しましょう。書き間違いを防ぐために有効なのは、シャープペンなどでの下書きが有効です。先に文章をシャープペンで書き、書き終えた時点で誤字・脱字をチェックします。チェックする際のポイントは、音読して文章を読むこと。そうすることで脱字に気がつくことができます。心配であれば、親や先生に確認してもらっても良いかもしれません。確認できたら、ボールペンでていねいに書きましょう。万が一、書き間違っても、そのままにせずにすぐ修正しましょう。修正の方法は、基本的に募集要項へ記載してあります。「後からまとめて修正しよう」と考えているとそのまま忘れてしまうかもしれません。推薦入試やAO入試であれば、文字から人となりの評価をされるでしょう。「文字には人が表れる」と言います。とめ、はね、はらい、といった文字の基本を押さえて、ていねいに書きましょう。書き終わった後は、シャープペンで書いた文字を消しゴムできれいに消しましょう。力を入れすぎると紙が破けてしまうかもしれないので注意してください。