どうして「高専はやめとけ」なの?5つの理由と向かない子供の特徴 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

こんな子供は「高専はやめとけ」向かない子供の特徴

上記の5つの「やめとけ」の理由を踏まえると、高専に向かない子供の特徴が浮かび上がります。今回は高専に向いているとは言いづらい子供の特徴を3つご紹介します。

(1)志望理由が「理系科目が少し得意だから」

ご紹介したように、高専では1年生のうちから毎日専門的な勉強が始まります。年次が上がるごとに専門性は増し、その多くは理系科目が中心です。

高専を進学先に検討する理由の1つに「理系科目が少し得意だから伸ばしたい」と理由を挙げる子供がいるかもしれません。しかし高専で学ぶ理系の科目は、一般的な高校の授業内容以上に複雑な内容です。少し得意だから、という理由だけでは、いずれつまずいてしまうかもしれません。

理系科目の授業は、高専以外へ進学しても履修することができます。この理由だけで高専を志望する場合は、一般の高校で理系科目の好成績を狙うという選択肢を検討してみてもいいでしょう。

(2)なんとなく志望をしている

高専に向かない子供の特徴として、高専を「なんとなく志望している」という点が挙げられます。専門的な授業が多いことはもちろん、難しく、そして大量の課題が出されることが予想されます。「なんとなく受験して入学した」という気持ちで日々の授業に臨んでいると、モチベーションが下がってしまうかもしれません。

しかし、なんとなくであったとしても、高専に興味を持っていることは間違いありません。高専のどんなところに興味があるのか? 入学したらどんなことをやってみたいか? など、高専へ進む意義を自分なりに考えさせましょう。夢や目標が明らかになることで、受験勉強にも、その後の高専生活にも、気持ちが入りやすくなるかもしれません。

(3)学校の宿題が終わらないことがある

ご紹介したように、高専では通常の授業の復習など宿題に加え、実技教科の課題にも取り組まなければなりません。これまでよりも宿題の量が増える、または難しいため時間がさらにかかるようになると考えると、中学校の宿題に取り組みきれない子供は入学後に苦労してしまうでしょう。

ただし、寮に入った場合は高専生と一緒に暮らすことになります。宿題に一緒に取り組むことで時間を意識したり、ともに勉強したりすることができるかもしれません。「課題が多くても絶対にやり切ってみせる!」という意気込みがあるのであれば、課題に取り組むスピードを上げ、集中力を磨くことにつながるでしょう。