お遊戯会での不満と対処法
お遊戯会での発表に、大きな期待を抱いていると実際に起こることを見て、不満を感じてしまうこともあるでしょう。ここでは、代表的な不満とその対処法をご紹介します。
子供の役に納得がいない
一番不満を感じやすいのは、子供の役や演じている劇の配役そのものに対してです。自分の子供の出番が少なかったり、希望していた役になれなかったりすると、幼稚園の先生に不満を感じることもあるでしょう。
まずやるべきことは、どのような意図や方法で役が決まったか確認することです。子供の話や保護者同士の噂ではなく、担任の先生に話を聞いてみるのが一番確実です。
子供の気持ちに寄り添うことも大切ですが、お遊戯会は1人だけで行うものではありませんし、これから先の将来も人と関わり合いながら生きていくはずです。自分の気持ちだけでなく、周りの気持ちを考えるように教えるのも、大切なことです。
また、どの役にも価値があることを伝えて、どうしたらその役が好きになれるかを一緒に考えていきましょう。
絶対にやってはいけないのは、先生や友達の悪口を言うことです。これをしてしまうと、「気にくわないことは自分以外の誰かのせいにしてしまえばいい」と子供が学んでしまう可能性があります。
お遊戯会の完成度が低い
お遊戯会の完成度が低いと感じてしまうこともあるでしょう。もっとできるはずと思ってしまうのも親心があるからこそです。
しかし、ここで考えたいことが2つあります。1つは、大人の目線から見て完成度が低いだけではないかということです。もう1つは、お遊戯会が子供にとっての学びの「ゴール」ではないということです。
お遊戯会までのプロセスを見ていれば、劇が多少なり形になっていなくても練習の成果や成長の歩みが分かるでしょう。
また、子供の成長はお遊戯会で終わりではないはずです。この先も日々続いていきます。そう考えると、お遊戯会の完成度よりも、子供がどこを頑張っていたのかや、以前に比べて何ができているようになったのかが気になってきますし、お遊戯会で感じたことを、今後の子供の成長にどう生かしていくかを考えることができるでしょう。