高専柔道ってどんな柔道?歴史やルールを解説! - cocoiro(ココイロ) - Page 3

「効果」や「有効」はない

柔道では審判が「効果」や「有効」のように技をジャッジし、ポイントを重ねて勝敗を決する姿が有名です。しかし高専柔道には「効果」や「有効」の判定は存在しません。「一本」もしくは「一本」とは認めづらいが、もう少しで「一本」となるような技が投技で起こった際に「技あり」の判定が出ます。

その他、通常の柔道でもある「注意」「警告」および「反則負け」の判定が出ることもあります。技が決まって勝敗が決する場合は、「一本」、もしくは「技あり2回」を一方が取ったときです。

勝負は「一本」「技有り2回」を一方が取ったとき、あるいは第 21 条、第 24~27 条の規定によって決定される。 勝者は次の出場順の試合者と対戦する。上記以外の場合は、「引き分け」とし、両試合者は退場し、 次の出場順の試合者が対戦する。

(引用元:七大学柔道審判規定|第67回全国七大学柔道優勝大会

終わりに

高専柔道の歴史やルールについてご紹介しました。独特のルールや戦い方がある高専柔道だからこそ、いつもとは違った見方ができるかもしれません。大会は年に1度きりですが、機会があれば見に行ってみてはいかがでしょうか。

参考
高専柔道大会の成立過程:競争意識の台頭と試合審判規定の形成過程に着目して||体育学研究
高専柔道の特長と意義について|富山県立大学紀要第28巻
第68回全国七大学柔道優勝大会
高専柔道|きりがくれのブログ
今月のことば | 講道館
勝負は「落ちる」か「折れる」か。旧七帝大に伝わるもう一つの柔道の物語 | ダ・ヴィンチニュース

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