泣いた子供への上手な接し方
「幼稚園に行きたくない」と子供が感じると、親も負担を感じてしまいます。切なくなってしまう人もいるでしょう。登園時に泣いてしまう子供に対して親はどのように接したらいいのでしょうか。
笑顔ですぐに立ち去る
一緒にいたいと泣いて幼稚園を嫌がる子供に対して、親の方まで悲しく感じてしまうことは珍しくありません。しかし、子供の前で悲しそうな顔をしてなかなか離れないと、子供は幼稚園に行かなくて済むかもしれないと期待してしまいます。
幼稚園に子供を送り届けた後は、笑顔でできるだけすぐに立ち去るようにしましょう。子供は親が立ち去ってしばらくは泣いているかもしれません。しかし、案外けろっと立ち直って遊び始めるものです。入学してすぐは激しく泣いていた子どもも、次第に幼稚園のスケジュールや周りの子供に合わせて行動するようになります。
迎えに来ると伝える
子供が泣いているときに親が悲しそうな顔をすると、子供もよりつらく感じるでしょう。しかし、子供が見ていないときに立ち去ることはおすすめしません。子供は幼稚園で親がいないことを怖がっています。親が知らない間にいなくなってしまうと、その恐怖をさらに駆り立ててしまうでしょう。親は子供の表情を読んで、その環境が安全かどうかを判断するものなのです。
子供を送るときには笑顔で幼稚園が楽しい場所だということや、必ず迎えに来ることを伝えてください。いずれ迎えに来ると聞けば、親がいなくなってしまったという辛い感情を和らげることができます。
お迎えしてからたくさん褒める
子供にとって親が自分を気にかけていると理解することは重要な意味を持ちます。子供が帰宅した後は、子供がどんな気持ちだったのか聞いて、幼稚園に行ったことをほめてあげましょう。「寂しいのに頑張ったね、明日は笑顔で行ってらっしゃいしようね」などと子供に声をかけることで、少しずつ泣くことが少なくなるものです。
泣かなかった日のカレンダーに印をつけたり、シールを貼ったりして子供に見える形にしてあげましょう。また「今日はどんなことをするのかな?お友達が待っているよ」などと声をかけて勇気づけてあげてください。泣くことを責めるような言い方はしないようにしましょう。子供が頑張っていることを認めて、たっぷりとほめてあげてください。
幼稚園と連携して見守る
幼稚園でも登園時に泣いてしまう子供は少なくありません。しかし、あまりに続くようであれば幼稚園の先生に相談してみるという方法もあります。例えば、子供が気に入っている先生が迎えるようにするのも一案。お気に入りの玩具を用意し、子供が機嫌良く登園できるよう工夫するのもいいでしょう。また幼稚園の先生から「今日は泣いたけど明日は頑張ろうね」などと声をかけてもらうと、泣かなくなることもあります。
親も幼稚園の先生と話すことで気持ちを落ち着かせることができます。子供が泣いていても、幼稚園で楽しく過ごしていたり、少しずつ泣く時間が短くなったりしていることを聞けば、親も子供の成長を感じて安心できるでしょう。
成長へのステップと考えて子供を信じよう
朝は大人でも気持ちが乗らないことが多い時間帯です。朝に不安になってしまうとその気持ちをズルズル引きずってしまうかもしれません。朝のお別れが辛くなってしまう場合は、子供も自立するために頑張っていると捉えましょう。泣かなくなったときには親も子供も一回り成長しているはずです。
参考
子どもが幼稚園に行きたくないと泣くとき。いつまで泣くかやバスに乗るとき、声かけなどの工夫|KIDSNA
保育園や幼稚園の送りの際に泣く子どもの対処法|KODOMO EDU
入園したての「泣く」トラブル対処法|All About
保育園や幼稚園で泣くのはいつまで? 登園を嫌がる時期と、その対処法|ベネッセ教育情報サイト
保育士が教える!保育園・幼稚園で親と離れられず泣く子への対応|cozre