卒業後の進路は?
高専で、5年間学んだ後の進路には、「進学」と「就職」と選ぶことができます。
進学という選択肢
高専を卒業後、さらなる進学を希望する人には、高専の専攻科への進学のほか、大学へ編入学する道が開かれています。高専からの編入学を積極的に受け入れている多くの国公私立大学があります。また、高専卒業生のために設立された国立大学もあります。長岡技術科学大学、豊橋技術科学大学がそれ。もちろん、編入ですから入学時に他の学生と年齢のギャップが生じることはありません。
専門性を活かして就職する
高専卒の就職率はほぼ100%で、卒業生の約6割は、就職しているというデータもあるようです。各高専のHPで、主な就職先をみることが可能。各学科の技術を生かした就職先であると、すぐ分かる企業が多く掲載されています。例えば、愛知県にある豊田高専をみてみると、「機械工学科」では、機械技術について専門的に学び、エンジニアを育てることを目標としています。「機械工学科」の過去3年分の就職先の企業名をみると、機械系のエンジニアとして活躍が想像できる、自動車の部品メーカーの名前が多くみることができます。
このように、高専で学んだ専門的な技術やスキルを活かすことのできる就職先となっていることが分かります。それは、高専卒の技術力が各業界で、認められている証拠と言えるでしょう。各企業が、高専卒枠を設けていることも多く、大卒の学生と競うことはほとんどありません。この点でも、高専卒が就職に有利であるといえます。
高専という選択肢
中学生の時にやりたいことが明確であれば、高専に入ると早くからその道のプロフェッショナルとしての技術スキルを学ぶことができます。大卒との違いもなく、卒業後の進路も開かれていることから、高専に進むことはメリットが大きいことが分かります。
また、その技術を生かした就職がしやすい環境であることが高専の特徴と言えるでしょう。親としては、親元を離れる場合が多く、心配な面がありますが、進学や就職などの将来面については、安心して、見守ることがきます。
文化祭や体育祭など、いわゆる高校生の一大イベントももちろん、高専では楽しむことができます。また、クラブ活動も3年生が大学受験がないことや、学生寮があるため盛んです。地区大会で優勝する強豪というクラブを持っている高専もあります。
お子様の進路に、高専を加えてみてはいかがでしょうか。
参考
はじめての方へ 高専って? |国立高等専門学校機構
高専卒の初任給と年収事情|キャリアパーク就活