高専卒は就職に有利ってほんと?気になる大卒との違いや卒業後の進路 ( 2 )

大卒との違いは?

4年制の大学卒業と、高専卒業の違いを、収入面に焦点を当てて見ていきましょう。

初任給の違いは?

厚生労働省によると、高専卒で就職した場合の初任給は、平均で男女を合わせて約18万円です。これはあくまで平均ですから、就職先や業種、働いている地域によって、もちろん異なります。

高専卒の初任給を大学卒と高卒、ふたつの初任給の平均と比べてみましょう。

大学卒の場合、初任給は平均約20万円です。高卒の初任給は、平均約16万円です。高専卒と比べて大卒は、約2万円多く初任給をもらっていることになります。しかし、大学卒は22歳、高専卒は20歳と大卒は高専卒に比べ、基本的には2歳年上になります。

逆に高卒は18歳と、高専卒と比べると、2歳年下になり、高専卒より約2万円少ない額です。学歴というよりも、年齢が加味されているというデータではあります。大学卒、高卒と比較してみても、大差がないはないとみられます。

参考
平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給|厚生労働省

生涯年収の違いは?

生涯年収とは、1人が生きている中の一生で得られる収入の総額のことを言います。調べてみると、高専卒が、2億1450万円、大卒・大学院卒が、2億7000万円であることが分かりました。

参考
ユースフル労働統計2017 ―労働統計加工指標集―|ユースフル労働統計

初任給で差はありませんでしたが、トータルで見ると約2割低くなっています。生涯年収として比べた場合に差がつく要因としては、就職先の環境に依存してしまうことがあるでしょう。

いくら専門的な技術やスキルを持っていても、必要とされない会社では、そのスキルは、意味がなくなってしまいます。生涯年収を増やすためには、学歴の差というよりは、必要とされる場所で、力を発揮する必要があります。これは、学歴に限ったことではないのではないでしょうか。

高専で学んできた専門的な技術やスキルを必要としてくれる会社に勤めることができれば、収入が上がり、生涯年収を上げることができるでしょう。このように、初任給、生涯年収を確かめると高専を卒業であるというデメリットはあまりないとも言えます。