なぜ高専病にかかるの?その理由とは
前述のとおり、すべての高専生にこれらの症状が表れるという訳ではありません。起こる症状のレベルも人によってさまざまです。
しかし、恋愛面におけるこれらの気持ちの変化の中には、高専ならではの環境に起因しているものもあるでしょう。どうして高専病の症状が表れるのでしょうか? 高専病にかかってしまう理由をご紹介します。
圧倒的に男子が多い!男女比は8:2
高専の特徴の1つに、男子生徒の比率が非常に高いという点が挙げられます。独立行政法人国立高等専門学校機構男女共同参画推進によると、国立高専の男女比は以下のようになっています。
(参照元:各種情報|独立行政法人国立高等専門学校機構 男女共同参画推進)
本科・専攻科を合計した女性の比率は、19.4%となっています。つまり国立高専の場合、男女比は8:2なのです。圧倒的に男子生徒の人数が多く、男子高専生にとっては新たに異性に出会う機会は多くないと言えるでしょう。
交友関係は狭く深く!同性同士の寮生活
高専生の中には、寮に入り生活している子供もいます。寮での生活は同性同士でいる時間が長く、かつ同じメンバーで日々を過ごすことになります。
親密な寮生活によって、同性同士の仲が深くなっていきます。その結果、友達の恋愛の話を聞いて対象の幅が広がったり、同性を恋愛対象として見たりするようになっていくと考えられます。
高専病は男子だけ?女子の症状とは
紹介したレベル別の高専病は、主に男子高専生に表れる症状とされています。女子高専生は高専病にかかることはないのでしょうか?
女子生徒の場合は、男子とは異なる高専病の症状が表れます。前述のとおり、国立高専の場合は男女比がおよそ8:2です。数少ない女子生徒の中には、男子生徒から優しく接されたり、多くの男子生徒から恋愛の対象として見られたりする生徒もいるでしょう。
そのため、一歩高専の外に出ると「男性が、高専生ほど優しくしてくれない」、「男性が、高専生ほど恋愛の対象として見てくれない」などのギャップを感じることがあるかもしれません。このように男性からの接し方にギャップを感じてしまうことが、女子高専生にとっての高専病の1つと呼べるでしょう。