修学旅行の班決めのやり方
それでは、修学旅行の班決めはどのように決めるのが一般的なのでしょうか? ここでは、班決めするときによくある3つの方法を確認していきます。
担任が班を決める
中学校や高校ではあまりないことですが小学校では担任の先生が人間関係を見ながらある程度班を決めることが多くあります。すべてのメンバーを担任の先生が決めるわけではなくても、班長と副班長など班を構成する一部のメンバーを担任の先生が提案して、子供たちの同意の上で決めることはあるでしょう。
先生の立場から考えると、修学旅行で一番大切なのは安全への配慮です。子供たちだけで行動するフィールドワークで事故を起こさないためには、班のメンバーがそれぞれの役割を責任を持ってこなすことが重要です。
このやり方を取る際、子供たちの同意が得られない場合は、一方的な押しつけになることもあるので、子供から不満が出る可能性は高いでしょう。
くじで決める
最も公平な決め方の1つにくじがあります。くじは完全に運任せ。仲の良い友達と同じ班になる可能性もバラバラの班になる可能性もあります。
ただし、くじは最後の手段になることが多いよう。はじめからくじで決めるというやり方は少ないようです。話し合いではどうしても決まりそうにない場合に、くじで決めることは社会人になってもよくあることでしょう。
くじで決めた場合は、仲の良いメンバーと一緒になれた人は問題ありませんが、そうでない場合はみんな平等だと分かっていても、不満を持つ子供が出ることが多いでしょう。
子供同士の話し合いで決める
一番多いやり方は、子供同士の話し合いでしょう。お互いの意見や考えの違いを学ぶという意味でも、話し合いをすることは意味あることです。子供たちにとって、仲の良い友達と一緒になれる確率も高いやり方です。
ただし、仲間外れになってしまって悲しい思いをしてしまう子が出たり、いつまでも決まらなかったりする可能性もあります。
それを含めて子供の成長と捉えることができればいいですが、一生の思い出に残る修学旅行であるだけに、できれば楽しんでほしいと思うのは親の正直な気持ちでしょう。
子供が嫌な思いをしているときにできる声がけ
どんな決め方にもメリットとデメリットがあり、クラスの全員が心から納得できる修学旅行の班決めというのはなかなか難しいようです。
では、もしお子さんが修学旅行の班決めで嫌な思いをしていると知ったときに、親としてはどんな声がけができるのでしょうか? 小学生への声がけと、中学生・高校生への声がけに分けてご紹介します。
小学生への声がけ
小学生は、中学生や高校生に比べて言葉がストレートなもの。人間関係の経験も少なく、子供も傷つきやすいものです。また、物事を客観的に見たり、相手の気持ちや立場を考える力も発展途上にあります。
まずは、お子さんの話をすべて聞いてみましょう。その上で、担任の先生に事実を確認することが大切です。なぜなら、お子さんだけの話を聞いても、その場にいなかった親が客観的に状況を捉えるのは難しいからです。やはり、誰でも自分がかわいいと思い、自分にとって都合の良いことを優先して話してしまいがちです。
客観的な事実を確認して、嫌な思いをしている原因が何か聞き出してあげることが大切です。その原因をもとに、どうしたら嫌な気持ちがなくなるのか一緒に考えてみましょう。
例えば、仲の良い友達となれないことが原因なら、その気持ちにまずは共感してあげることが大事。すでに決まった班のメンバーと仲良くして、今後の学校生活がもっと充実するように考えてあげるのがいいでしょう。