男の子の初節句について
初節句は子供のすこやかな成長を願う赤ちゃんの大切なイベントです。祖父母や親戚、友人などを招待してみんなでお祝いをする家庭が多いようです。ここでは、男の子の初節句についてまとめてみました。
初節句はいつ?
初節句とは、生まれて初めて迎える節句のことです。ただし、3月や4月などに生まれ、お宮参りやお食い初(ぞ)めを済ませていない場合は、必ずしも初めて迎える節句にお祝いしなければならないという決まりはありません。赤ちゃんが無理なくお祝いできるようになってから、翌年にでも改めてお祝いしてあげましょう。
初節句の祝い方
男の子の初節句のお祝いの方法はさまざまですが、一般的なお祝い方法についてまとめてみました。
- 祖父母や親戚を招いて食事をする。お祝い鯛(たい)や赤飯などを振る舞う
- 五月人形を飾る
- こいのぼりを飾る
- 菖蒲湯に入る
- 記念撮影をする
こいのぼりや五月人形などは、母方の実家が初節句にプレゼントすることも多いようですが、地域によっても違うので、あまりこだわらず家族で相談して決めるといいでしょう。
男の子のこどもの日、祝い方は?
それでは、男の子のこどもの日のお祝いの方法を具体的に紹介します。男の子のお祝いは「端午の節句」にちなんだ昔からの風習に沿った方法でお祝いするのが一般的です。
こいのぼりを上げる
こどもの日といえば、青い空で風になびくこいのぼりを連想する人も多いのではないでしょうか。鯉(こい)は生命力の強い魚として知られており、こいのぼりは、鯉が滝を登りきると竜になるという中国の伝説から、「自分の子供も立派な人になるように」との立身出世の願いが込められています。
昔ながらの大きなこいのぼりも場所があれば立派ですが、最近ではマンションに住む家庭向けにベランダ用の小さいサイズのこいのぼりや、卓上に飾れるこいのぼりなどもあります。それぞれの家庭に合ったこいのぼりを探してみましょう。
五月人形を飾る
こどもの日は、男の子を事故や病気、災害などから守るよう願いを込めた五月人形を飾ります。鎧(よろい)や兜(かぶと)を飾る風習は、鎌倉時代の武家社会から生まれました。鎧や兜は武将にとっては自分の身を守る大切な道具であり、また武将のシンボルとして意味のあるものとして大切にされてきました。「勇ましい男の子に育ってほしい」という願いも込めて、こどもの日に五月人形を子供と一緒に飾ってみましょう。
最近では置き場がないなどの理由で五月人形を飾らない家庭も多くあります。家庭に五月人形がない場合は、子供と一緒に折り紙や色画用紙などで兜を手作りして飾ってみていはいかがでしょうか。
柏餅やちまきを食べる
こどもの日には、柏餅やちまきを食べるのが風習です。柏餅やちまきは、端午の節句の食べ物として昔から親しまれてきました。「ちまき」は厄払いの力があるとして中国から平安時代に日本に伝わりました。
また、「柏餅」の柏は昔から神聖な木と考えられており、厳しい冬を乗り越え次の新芽が出るまで葉が落ちないという特性から、子供が生まれるまで親は死なない「子孫繁栄」の意味として柏餅を食べるようになったと言われています。柏餅・ちまきともに、子供の健康や幸せを願う意味が込められており、こどもの日に家族で食べながらそれぞれの由来について子供に教えるのもいいでしょう。