(4)自発的な行動力をつける
宿題は学校で出されるため、親が内容をすべて把握することは難しいでしょう。そのため子供が自発的に取り組まなければいけません。
親の中には宿題に取り組むよう、子供へ声掛けをする人もいるでしょう。しかし実際に宿題に取り組むのは子供自身です。自ら宿題に取り組む習慣をつけることで、自主的に行動する力を身につけることができます。
(5)学ぶ楽しみを知る
宿題をする意味の1つに、「学ぶ楽しみを知る」という点が挙げられます。宿題の多くは学校で習ったことに自力で取り組み、問題を解くものです。つまり、取得した知識をもって自分の力で問題を解いていくのです。
解ける問題が増えることで、「できた!」という小さな成功体験を積み重ねていくことができます。それによって新しいことを学ぶことの楽しさを見出したり、自信をつけることに繋がったりする子もいるでしょう。
宿題をする意味が分からない!子供の言い分は?
大人は宿題をすることに意味を見出せても、子供にはそれぞれに言い分があります。どのような考えから、子供は宿題をする意味が分からなくなってしまうのでしょうか?
勉強を「させられている」ように感じてしまう
宿題に取り組むのは子供自身です。しかし、宿題を出しているのは先生であり、取り組むように声掛けをしてくるのは先生や親などの大人です。つまり、宿題は子供にとって「大人にやらされているもの」と感じている可能性があります。
友達と遊んだり自分の好きなことをしたりする時間の代わりに、押しつけられている課題に取り組まなければならないのです。宿題をすることで得られる効果があることは分かっていても、やりたくないと感じてしまう子供はいるでしょう。
勉強以外の時間が減ってしまう
ベネッセ教育総合研究所のアンケート調査結果で紹介したとおり、小学4〜6年生は平均して平日に約1時間30分を家庭学習の時間に費やしています。宿題に取り組む時間は人それぞれですが、家庭によっては「宿題を済ませてから遊びに行く」というルールを設けている場合もあるでしょう。
1時間30分あれば、友達と遊んだり、好きなゲームをしたりすることができます。もしも宿題に取り組む時間が日中であれば、勉強以外のことに取り組む時間が限定されてしまい、「宿題なんてなければ良いのに」と意味を見出せなくなってしまうかもしれません。