気づくと多すぎたり、打つ場所の正解か分からなくなる句読点は、お子さんの作文を添削するときも、どう指導したら良いか迷うことも多いでしょう。ここでは、作文での句読点のルールや、句読点を効果的に使って文章を分かりやすくする方法をご紹介します。ぜひ役立ててください。
原稿用紙での句読点の使い方
そもそも句読点とは?
句読点とは、句点(。)と読点(、)の総称です。1つのまとまりの文の最後に句点(。)をつけ、文を読みやすくして正確な理解を助けるために、適当な切れ目に読点(、)をつけます。
原稿用紙で句読点を使うときの基本ルール
①句読点は文字と同じように1マスに1つ書きます。
②句読点は1マス目に書くことができません。
〇句読点が最後のマスに来るとき
最後のマスに文字と一緒に書く、または句読点を欄外に書きます。
(参照元:原稿用紙の使い方|Z会作文クラブ)
カギカッコと一緒に使うときの使い方
会話文などでカギカッコと一緒に句読点を用いるときは次のようにしましょう。主に句点(。)と閉じカギカッコを一緒に使うときに注意が必要です。
〇会話文の場合
会話文の終わりの句点(。)と閉じカギカッコは同じマスを使い、1つのマスに書きます。
〇会話文以外の場合
句点(。)を使わずに、カギカッコを閉じます。
(参照元:原稿用紙の使い方|Z会作文クラブ)
一番上のマスに句読点がきたときの使い方
一番上のマスには句読点を書くことはできませんので、前の行の最後のマス目に文字と一緒に書きます。または、句読点を欄外に書いてもいいでしょう。
(参照元:原稿用紙の使い方|Z会作文クラブ)
句読点の効果的な打ち方
ここでは句読点(主に読点)の効果的な打ち方をご紹介します。
一文で2~3点にとどめる
読点(、)は、一文で2、3点にとどめるようにしましょう。読点が多すぎると一見読みやすそうですが、必要がないところで文が区切れてしまい、非常に読みにくくなります。また、語句や文節の関係が把握しづらくなり、意味も通じにくくなります。
読点をたくさん入れないと伝わらない文章は文章自体を見直し、読点は一文当たり2、3点を目安にしましょう。
平仮名ばかりが続くときに使う
例
健太君は妹が可愛くて仕方ないらしくよくちょっかいをだしている
↓
健太君は妹が可愛くて仕方ないらしく、よくちょっかいをだしている
ひらがなばかりが続くときは、言葉や意味の切れ目で読点を打ちましょう。小学生の作文にありがちなパターンなので、注意深く見てあげるといいでしょう。
また、ひらがなだけではなく、漢字ばかり、カタカナばかり、というように1種類の文字が続くと読みにくくなります。
長い主語、長い述語、長い目的語の切れ目に使う
読点は長い主語、長い述語、長い目的語の切れ目に打つようにすると、意味の固まりが一目でわかるようになります。
例文
2018年に東京都渋谷区で開催された教育に関するワークショップが小学校の保護者会で話題になった。
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2018年に東京都渋谷区で開催された教育に関するワークショップが、小学校の保護者会で話題になった。