中学生の恋愛を応援するために親ができる3つのこと
中学生の我が子に恋人がいたり、恋愛をしたりしていることを知ったら、親として不安になってしまうこともあるかもしれません。しかし、思春期でもある子供に強く「恋愛なんてダメ!」、「早く別れなさい!」などと強く言ってしまっては、かえって反抗心を生んでしまうかもしれません。
そうは言っても、中学生の恋愛は親が管理しなければいけないときもあります。我が子の恋愛を応援しながらも管理していくためには、親にはどのようなことができるのでしょうか?
ご紹介したベネッセ教育情報サイトによる調査では、子供が男女交際をするにあたって家庭で設けているルールについても質問しています。回答の結果は、以下のようになりました。
(引用元:どこまでご存じ!? お子さまのバレンタイン&恋愛状況|ベネッセ教育情報サイト)
今回はこの調査結果をもとに、中学生の恋愛のために親ができる3つのことをご紹介していきます。
(1)門限やスマートフォンの使用制限の設定
家庭内のルールの中で最も多く設けられていたのは「門限」であり、家庭内でルールを設けている家庭の8割近くの保護者が設定しているとの回答でした。
たとえば部活動帰りの下校を彼氏・彼女としているとします。終業後の部活動は、帰りが18時、19時となることも少なくありません。そこに恋人との楽しい時間が加わってしまっては、帰宅の時間、ひいては夕飯や就寝の時間が遅くなってしまいます。
また恋人とのLINEや電話などにより、ついスマートフォンを使用しすぎてしまうこともあるでしょう。勉強時間が確保できなかったり、就寝時間が遅くなったりしてしまうことが考えられます。
門限の設定やスマートフォンの使用制限は、子供から反対されてしまうかもしれません。しかし、思春期は、体が大人へと成長する時期です。心身をすこやかに成長させるためにも、規則正しい生活が必要になります。今の恋人と長く健康にお付き合いを続けるためにも、これらのルールは必要だと言えるでしょう。
(2)体の関係はNGであると約束する
2番目に多かったルールは、体の関係を禁止することです。ご紹介したとおり、一定数の中学生が異性と体の関係を持つことに興味を持っています。
正しい知識が確実に身についているとは言えず、万が一の事態を引き起こしてしまう可能性もあります。親子で性に関する話をすることは勇気が必要になるかもしれませんが、子供の身を守るためにも性について話す機会を設けるといいでしょう。
(3)それとなく恋愛状況を聞き出す
いくら子供のためとは言っても、制限してばかりでは子供も不快に思ってしまうかもしれません。また、中学生の恋愛の事情は人によって異なります。我が子の恋愛状況に合ったルールを話し合って決める必要があるでしょう。
中学生ともなると、親に自身の恋愛の話をしなくなる子供もいるかもしれません。その場合は親の経験を少しだけ話してみると良いでしょう。たとえば食べ物に関するテレビを一緒に見ているときには、「ハンバーガーって、お父さんとの初デートのときに食べたなぁ」などのようにつぶやいてみましょう。興味があれば、子供のほうから話を聞いてくれるかもしれません。そこから「最近彼氏とはどうなの?」など、少しずつ恋愛の話をできるような関係を築いていくといいでしょう。
恋愛を楽しめるよう、応援しよう!
中学生の恋愛は子供と大人の中間にあります。どんな恋愛をしているのだろうかと、気になる親は多いでしょう。
しかし、気になるあまりに問い詰めてしまったり、禁止しすぎてしまったりしては、子供が親に恋愛の話をしなくなってしまうかもしれません。適切なルールを設けた上で、今しか楽しめない恋愛を応援してあげましょう。
参考
「児童・生徒の性に関する調査」|JASE 現代性教育研究ジャーナル
どこまでご存じ!? お子さまのバレンタイン&恋愛状況|ベネッセ教育情報サイト
10代女子の恋愛観についてアンケート。約9割が「告白されたい」と回答。|マイナビティーンズラボ
中学生の恋愛で禁止は逆効果? 親が干渉すべきボーダーラインとは|パピマミ