算数でつまづかないためには?
4年生になり、「9歳の壁」を迎えた子供……算数でつまづかせないためには、どのようなアドバイスやフォローをすればいいのでしょうか?ここでは子供の指針となるポイントを3つご紹介します。
身近なものでイメージを持たせる
分数でつまづいてしまった場合などは、身近なものでイメージを持つことができるようにしましょう。「1」と「1/4」がどのような大きさなのかを説明し、「1/4」というのは四等分したうちの1つであるという意味が分からなければ先には進めません。例えばピザやパンなど、実際に目に見えるイメージを持たせることが大切です。
暗算での計算に慣れさせる
進学塾を経営する株式会社エルカミノ・代表取締役の村上綾一さんは以下のように述べています。
暗算しなさいという理由は、ひっ算で解くよりも賢くなるからです。算数は難しい問題の解き方を覚えるものではなく、頭をよくするためのトレーニングだと思っています。だから算数の問題を解くときにはできるだけ頭を使う方法で行うほうが、より賢くなれるのです。
ひっ算では紙に書くことを、暗算では、すべて頭の中だけで行うことになります。繰り上がりや計算途中の数字もすべて頭の中で一時記憶しながら、最後まで計算しなくてはならないので、頭のトレーニングになるのです。
算数がすごく苦手な子の場合、最初はたし算やひき算の暗算から始めましょう。その場合もその後2ケタ×1ケタのかけ算やわり算を暗算でできるようになってほしいです。
(引用元:算数嫌いの子は、親の教え方が原因!?やってはいけない教え方|PRESIDENT Online)
暗算で間違えることを恐れずに、どんどんと挑戦させる力をつけてあげることがポイントだということが分かります。
文章問題は絵に変換させる
文章題が苦手な子は少なくありません。何を聞かれているのかを理解できずに悩んでしまうのです。そんなときは文章題を音読し、絵に変換してみましょう。絵の上手下手は関係ないので、まずは絵や図にしてみることが大切です。人数や大きさ、長さなど、とにかく絵や図にしながら考える習慣をつけさせましょう。
小4算数の勉強は教材選びも大切
小4算数の勉強は教材選びも大切です。小学低学年のときと比べて内容が難しくなっていますし、小学高学年にもなると中学数学も見据えた内容になっていきます。
苦手も克服しつつ、予習も求められる小4算数を切り抜けるためには、子供の理解度に適した学習教材が必要になります。
子供にあった難易度の問題集・ドリルを選ぼう
子供にあった難易度の学習教材を見つけるために注意すべきことが2つあります。1つ目は自分の子供の理解度をきちんと把握すること、2つ目が難易度ごとの問題集やドリルのラインナップを把握することです。
「そういえば我が子はどれくらい算数が分かってるのかしら?」と思った方は、まずは子供が学校で配布されているドリルを解いている様子を見て、難しそうであればより簡単な内容のものを、簡単そうであれば少し難しそうな内容のものを与えてみると良いかもしれません。
小学生算数の問題集や参考書についてはこちらの記事で、いろいろな教材を紹介しています。
幅広いレベルに対応できる通信教育もおすすめ
「子供にあった問題集やドリルを探す時間がない」「いろんなレベルに対応した教材が欲しい」そんな方には通信教育教材もおすすめです。
ドリルを1冊買うよりは高額ですが、自分で独学するよりもカリキュラムに沿って勉強した方がやりやすいという子供もいます。また最近ではタブレット学習教材も増えてきていますので、通学のスキマ時間を使って勉強したり、ゲーム感覚で勉強したりすることもできます。
小学生におすすめの通信教育教材はこちらの記事でまとめて紹介しています。
まとめ
小学校4年生にもなると、親が勉強を教えたからといってできるようになるものでもなくなってきます。本来は、学校で教えている方法や塾での方法を家庭でもできればベストなのですが、なかなか毎日の授業に関する情報共有を行うことは難しいものです。
つまづかない方法をいくつかご紹介しました。有効な方法ばかりですので、ぜひご家庭でも取り入れてみてください。
参考
学校の勉強は小4から難易度がぐっと上がる|日経DUAL
算数嫌いの子は、親の教え方が原因!?|PRESIDENT Online
小学4年生 算数 練習問題プリント|栄光ゼミナール×ちびむすドリル
さんすうプリモン4年生・問題及び解答集|大和市立小中学校ホームページ
4年生の算数|無料で使える学習ドリル
つまずきには理由があった!小学4年生の算数つまずき解消法|ベネッセ 教育情報サイト
【算数の文章題をどう教える?】小4から難しくなる文章題攻略ポイント|どうする?転妻
「9歳の壁」って何? 乗り越えるための保護者のサポートとは?|ベネッセ 教育情報サイト