青山学院初等部の特色
通信簿がない
青山学院初等部には、「通信簿」というものがありません。1965年には、ランドセルを廃止。1972年には、週5日制を導入し、家庭での時間を有効活用してもらえるカリキュラムへと変えてきました。時代の最先端を追う教育を取り入れてきたのが、青山学院初等部なのです。
青山学院初等部では「通信簿」の代わりに「成長記録」を採用しています。日常の評価を大切にしており、児童、保護者、教員の三者面談で個人に合わせて指導方針を決めていきます。
キリスト教教育
青山学院初等部では、キリスト教の教えに基づく教育を実践していますが、キリスト教の精神を肌で感じてもらうために、毎朝の礼拝や週1時間の宗教の授業があります。このほか、キリスト教に関連した行事も「クリスマス賛美礼拝」、「イースター礼拝」なども行われます。
また、感謝の気持ちを育成する行事として、母の日には「お母さんへの感謝のつどい」も行われています。
宿泊行事
「総合的な学習の時間」として、各学年ごとに宿泊行事を実施しています。
1年生では「なかよしキャンプ」は集団生活に慣れていくためのオリエンテーションプログラムとして行われます。全教員が参加し、児童6人に1人の割合で教員がつき、キャンプの時間を過ごしていきます。
5年生では、長崎県平戸市での「海の生活」体験をする合宿を行います。5年間の水泳指導の仕上げとして遠泳にチャレンジするほか、キリシタンの歴史を学んでいきます。
1973年よりスタートした「雪の学校」は、信州黒姫の雪深い山で行われます。3年生から6年生までがグループを作り、ロッジで生活を共にします。雪の中での寝泊まりや、ノルディックスキーなど雪の中でしか味わえない体験をします。
ICT教育
青山学院初等部では、ICTの活用に力を入れています。低学年では学習をより分かりやすく理解するための手段として、高学年になると自分たちで調べて発表するためのツールとして使われます。
教室には、70インチ液晶型電子黒板を設置。国語、算数、理科、社会に対応したデジタル教科書も開発しています。
また、意見をまとめるためにグループで1台タブレットを利用するほか、1人1台のタブレット活用法の研究も進めています。
食育
青山学院初等部では、お昼は「給食」を配膳します。加工物は使わずに、季節感やいろどりを考えたメニューを「心のこもった、手作りでおいしい食事」として提供します。事前に献立を家庭に配布することで、家庭とメニューや栄養素の偏りがないように配慮しています。
また、給食用のプラスチックの器ではなく、本物に触れる機会を作ろうと、陶器や和食器で給食を食べる「木曜ランチョン」の取り組みも行われています。
国際交流
まだ、渡航が自由に許されていなかった時代に、青山学院初等部の21名がアメリカ本土へと渡っていきました。1963年から始まった国際交流は、現在も続けられています。
オーストラリアへのホームステイ体験のほか、青山初等部で支援している「CFJ(チャイルド・ファンド・ジャパン)」の支援を受けているフィリピンの子供たちを訪問するプログラムなどで実際に海外へ行き、生き方や考え方を学ぶ機会も提供しています。
インターナショナルスクールの児童を招待して、日本の文化や日本の学校生活を体験させてあげるプログラムを用意しています。日本文化を生徒が教える中で国際理解を深めます。
また、青山学院全体の英語教員で構成する青山学院英語教育研究センターを設置。初等部から大学までの約16年間にわたる一貫教育で、英語教育をサポートをします。
国内短期留学
学校外との交流を持ち、ホストファミリーの家で時間を過ごすことで生きる喜びや、楽しみを見出します。
青山学院初等部では、石川県金沢市にあるミッションスクール北陸学院、滋賀県東近江市にある支援学校止揚学園、秋田県秋田市にある秋田市立金足西小学校で短期間の国内留学を実施しています。
地域の違いや身体的、環境的な違いを感じながら、地域生活や生きることについて学びます。