青山学院初等部を徹底解説!入試情報や倍率、学校の特徴とは?

東京都渋谷区にある青山学院初等部。幼稚園から大学までの一貫校教育で人気の学校です。青山学院初等部の入試情報や倍率、学校の特徴をご紹介します。

青山学院初等部とは

東京都渋谷区にある青山学院初等部は、キリスト教信仰に基づいた教育を行うミッション・スクールです。また、同じ敷地内に幼稚園から大学、大学院までがそろい、一貫校教育を受けられる学校です。

「愛と奉仕の精神で、人と社会に対する責任を進んで果たす人間の育成」を青山学院全体の教育目標と定め、「かけがえのないひとり」のために、感じ、考え、学習する学びのサイクルを生み出す教育を進めています。

青山学院初等部の歴史

青山学院は、アメリカからやってきたメソジスト監督教会の宣教師によって1874年に設立された3つの学校が基となっています。スクーンメーカー氏によって麻布に建てられた女子小学校、築地の耕教学舎、横浜にあった美會神学校の3校が、青山に移って青山学院の基礎となりました。

2007年には新校舎工事が完了し、3クラスだったクラス編成も4クラス32名学級となりました。2017年には創立80周年を迎えた、歴史ある学校です。

青山学院初等部の教育方針

青山学院の教育方針である「神さまから与えられた賜物を活かし、感謝の心をもって祈り、神と人に仕える人間を育てること」を青山学院初等部も教育理念としています。

青山学院初等部では、教育方針に合わせ入学式の際に子供たちと「5つのおやくそく」をして、生活の中で心がけるように指導しています。

しんせつにします
しょうじきにします
れいぎただしくします
よくかんがえてします
じぶんのことはじぶんでします

(引用元:教育理念・目標|青山学院初等部)

日常的に行われる礼拝や、行事などを通じて神様からの恵みに感謝をするほか、「一人ひとりを大切にする」教育をすることで、自分が大切にされた経験を基に他人を思いやり、大切にする心を育てます。

青山学院初等部の一貫校教育

青山学院は、同じ敷地内に幼稚園から大学院までの一貫教育が行える環境が整っています。幼稚園生のほとんどが初等部へ進学。初等部の生徒もほとんどが青山学院中等部へ進学します。

中等部からも毎年95パーセント以上の生徒が、青山学院高等部へ内部進学をしています。青山学院高等部からは約80パーセントの生徒が青山学院大学または、青山学院女子短期大学へ進学していきます。女子短期大学には、2,3年次に青山学院大学への編入制度もあります。

幼稚園から大学、大学院までの教育環境が整っていることが青山学院の魅力です。

青山学院初等部の特色

通信簿がない

青山学院初等部には、「通信簿」というものがありません。1965年には、ランドセルを廃止。1972年には、週5日制を導入し、家庭での時間を有効活用してもらえるカリキュラムへと変えてきました。時代の最先端を追う教育を取り入れてきたのが、青山学院初等部なのです。

青山学院初等部では「通信簿」の代わりに「成長記録」を採用しています。日常の評価を大切にしており、児童、保護者、教員の三者面談で個人に合わせて指導方針を決めていきます。

キリスト教教育

青山学院初等部では、キリスト教の教えに基づく教育を実践していますが、キリスト教の精神を肌で感じてもらうために、毎朝の礼拝や週1時間の宗教の授業があります。このほか、キリスト教に関連した行事も「クリスマス賛美礼拝」、「イースター礼拝」なども行われます。

また、感謝の気持ちを育成する行事として、母の日には「お母さんへの感謝のつどい」も行われています。

宿泊行事

「総合的な学習の時間」として、各学年ごとに宿泊行事を実施しています。

1年生では「なかよしキャンプ」は集団生活に慣れていくためのオリエンテーションプログラムとして行われます。全教員が参加し、児童6人に1人の割合で教員がつき、キャンプの時間を過ごしていきます。

5年生では、長崎県平戸市での「海の生活」体験をする合宿を行います。5年間の水泳指導の仕上げとして遠泳にチャレンジするほか、キリシタンの歴史を学んでいきます。

1973年よりスタートした「雪の学校」は、信州黒姫の雪深い山で行われます。3年生から6年生までがグループを作り、ロッジで生活を共にします。雪の中での寝泊まりや、ノルディックスキーなど雪の中でしか味わえない体験をします。

ICT教育

青山学院初等部では、ICTの活用に力を入れています。低学年では学習をより分かりやすく理解するための手段として、高学年になると自分たちで調べて発表するためのツールとして使われます。

教室には、70インチ液晶型電子黒板を設置。国語、算数、理科、社会に対応したデジタル教科書も開発しています。

また、意見をまとめるためにグループで1台タブレットを利用するほか、1人1台のタブレット活用法の研究も進めています。

食育

青山学院初等部では、お昼は「給食」を配膳します。加工物は使わずに、季節感やいろどりを考えたメニューを「心のこもった、手作りでおいしい食事」として提供します。事前に献立を家庭に配布することで、家庭とメニューや栄養素の偏りがないように配慮しています。

また、給食用のプラスチックの器ではなく、本物に触れる機会を作ろうと、陶器や和食器で給食を食べる「木曜ランチョン」の取り組みも行われています。

国際交流

まだ、渡航が自由に許されていなかった時代に、青山学院初等部の21名がアメリカ本土へと渡っていきました。1963年から始まった国際交流は、現在も続けられています。

オーストラリアへのホームステイ体験のほか、青山初等部で支援している「CFJ(チャイルド・ファンド・ジャパン)」の支援を受けているフィリピンの子供たちを訪問するプログラムなどで実際に海外へ行き、生き方や考え方を学ぶ機会も提供しています。

インターナショナルスクールの児童を招待して、日本の文化や日本の学校生活を体験させてあげるプログラムを用意しています。日本文化を生徒が教える中で国際理解を深めます。

また、青山学院全体の英語教員で構成する青山学院英語教育研究センターを設置。初等部から大学までの約16年間にわたる一貫教育で、英語教育をサポートをします。

国内短期留学

学校外との交流を持ち、ホストファミリーの家で時間を過ごすことで生きる喜びや、楽しみを見出します。

青山学院初等部では、石川県金沢市にあるミッションスクール北陸学院、滋賀県東近江市にある支援学校止揚学園、秋田県秋田市にある秋田市立金足西小学校で短期間の国内留学を実施しています。

地域の違いや身体的、環境的な違いを感じながら、地域生活や生きることについて学びます。

【2019年度】青山学院初等部入試情報

青山学院初等部の2018年11月に実施された2019年度の入試情報をご紹介します。

募集要項

募集人員は、男子44名、女子44名、合計88名です。

学費・諸経費

2017年度の学費、入学金をご紹介します。

入学金30万円、授業料(年額)75万円、施設設備費25万円(1年次)、19万円(2年次以降)、保険料(年額)4,000円、冷暖房料(年額)1万2,000円。

1年次にかかる年額の合計経費は、131万6,000円、2年次以降にかかる年額の合計経費は、95万6,000円になります。

改訂になることもあるので最新の情報を学校に確認するのがいいでしょう。

受験スケジュール

2019年度児童募集の受験スケジュールを見てみましょう。

入学願書は初等部事務室で2018年9月1日から10月3日まで、一部1,000円で販売されていました。

願書の受付は、インターネット出願登録後に、願書を郵送することで受付が完了します。
ネット出願登録期間は2018年9月4日から10月3日まで、郵送での出願は、2018年10月1日から10月3日までの期間に行われました。

出願者のみの入試日程説明会 が2018年10月23日に開催されました。入試は2018年11月1日から11月3日まで行われました。2018年11月6日に、2019年度の合格者が発表されました。

2019年度募集では、5月と9月に学校説明会が行われました。また、6月ごろにオープンスクールも実施されます。

青山学院初等部の受験を考えている親御さんは、2020年度募集のスケジュールも確認するとよいでしょう。

選考方法

難易度が高いと言われている青山学院初等部の入学試験。どんな内容なのでしょうか。

青山学院初等部の適性試験は、適性検査Aと適性検査Bに分かれています。適性検査Aは個人での検査。適性検査Bは集団での様子を検査されます。

適性検査Aは、約10人のグループでいくつかの部屋を移動しながら、ペーパーを使わず具体物や絵を見ながら口頭で答える形式。男女で問題が異なり、かなり難度の高い入試形式となります。

(引用元:青山学院初等部に合格する|みつめる21)

ペーパーではなく、実際にある物や絵を見ながら回答するので、空間の認識の方法や立体物を四方から見て、一つのものに対していろいろな物の見え方があるということを学んでおくといいようです。

また、話したことの記憶を問う試験も毎年出題されています。話された内容を覚えることも大事ですが、それを自分なりにまとめて順番どおりに話すという難易度の高い試験です。お子さんの言葉の表現力も見られているため、かなりの練習が必要な試験内容です。

また、青山学院初等部の入学試験の特徴的なところが、試行錯誤が必要な問題が出ることです。課題をクリアするために何か一つ工夫しなければいけないという内容の試験です。お子さんの課題クリアに対する発想力や行動力が見られます。

適性検査Bは3~4人の先生が26人ほどのグループを率いて試験を行います。自己紹介や制作絵画、行動観察、運動の内容からなります。

(引用元:青山学院初等部に合格する|みつめる21)

適性検査Bの行動観察や運動は、広い場所で行われます。運動は、簡単な体操やリレー、クマ歩きやカエル跳びなどが課題として出されます。

行動観察では、自由に遊ぶ様子を見ます。初めての環境でも物おじせず、お友達と楽しく工夫しながら遊べるかどうか、協調性があるかどうかを確かめます。

また、教室ではグループごとに自己紹介や絵本の読み聞かせが行われます。はっきりと大きな声で自分の名前を言えるか、他の子供たちが話している間、絵本の読み聞かせの間に静かに聞いていることができるかどうかが見られています。絵本の読み聞かせの後は先生から質問がある場合も。挙手して質問に答えられる度胸と積極的な姿勢が必要です。

また、絵画、制作の試験もあります。テーマに沿った制作物を、用意された材料で時間内に制作します。手先の器用さが要求される試験です。完成度の高い作品を作るお子さんも最近は増えているようです。制作物も他の子とは違う技術が高いものやアイデアがあるものを制作するとポイントが高くなるようです。

適性検査A、適性検査B以外に親を対象にした面接があります。面接の質問シートを参考に面接が行われるので、事前の面接シートをしっかり完成させることが大事です。

過去の志願者数・倍率

お受験じょうほうの青山学院初等部の入試結果を参照して、2019年度の志願者数と合格者数、倍率をご紹介します。

2019年度の志願者数は、男子が257名、女子が235名、合計492名が志願しました。合格者は、男子44名、女子44名、合計88名でした。合格倍率は、男子5.8倍、女子5.3倍、全体倍率5.6倍でした。系列幼稚舎からの内部進学者は含まない受験者数です。

青山学院初等科は年々志願者が増えてきており、倍率も少しですが上がってきています。

合格のために

みつめる21に掲載されている表参道青山教育研究所作成の学習コラム「青山学院初等部に合格する」から合格につながる方法をまとめました。

青山学院初等部に合格するには、言語やコミュニケーションの高さがポイントになります。お話しの練習は、必ず必要です。言葉遣いや表現方法、記憶力は日々の練習で成せるものだからです。対象物の特徴を瞬時に10個言うなど、簡単な練習を積み重ねることが大事です。

ペーパーテストではありませんが、図形問題やお話しの記憶の試験では、「なぜそうなるのか」「どうしてしたら解決するのか」という問題解決能力が試されます。考えたことを口頭で説明できる力も試されるので、日ごろから口頭で説明する訓練をする必要があります。

制作や絵画の試験では、道具を正しく使える技術が必要です。受験者はかなり練習してきている子供が多く、高度な作品を作ることも少なくありません。制作や絵画だけでなく、行動観察での遊びや運動でも、子供の経験が生かされることが多いです。さまざまな経験を積み、生かす力を身につけることが大事でしょう。

おわりに

青山学院初等部の歴史や特色、入試情報をご紹介しました。受験校選定の参考にしてみてください。

参考
青山学院初等部
青山学院初等部に合格する|みつめる21
青山学院初等部|お受験じょうほう
青山学院初等部|インターデュ

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cocoiro編集部

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