空間認識能力が低い子供の特徴・勉強で困ること・効果的な遊びとは ( 2 )

空間認識能力が低い子供とは?

子供は空間認識能力が未発達なことが多いですが、その中でも特に空間認識能力が低い子供もいます。そのような例をもう少し詳しく見てみましょう。

空間認識能力が低い子供の特徴

よく転ぶ

子供が転びやすいと、親は「もう少し周りをしっかり見て歩きなさい」などと指示を出すのではないでしょうか。ただ、空間認識能力が低い子供の場合、きちんと見ていても転んでしまうかもしれません。ものを立体的に把握することができないので、道路の段差がどのくらいあるのかや、段差につまづかないためにはどのくらい足を持ち上げればいいのかが分からないからです。

同様の理由で、道端にあるものにぶつかったりすることもあるかもしれません。3輪車などで遊んでいるときに、他の子供とすれ違いが上手にできないなどというケースも考えられます。

迷子になる

大きなショッピングモールで子供が迷子になってしまったことがあるでしょうか。親がずっと同じ場所にいたにもかかわらず、子供が1人で歩き回った結果もとの場所に戻れなくなることがあります。自分が歩いた経路が、ショッピングモールの中のどこに当たるのかがきちんと認識できていないと元の場所に戻ることができません。

簡単な地図が読めるような年齢になっても、地図上の場所と自分が実際に立っている場所を一致させることが難しいことがあります。空間認識能力が低い子供は、平面(2次元)である地図・案内図と、立体(3次元)の身の回りを結びつけて理解することが苦手と言えます。

学校で空間認識能力が低いと困る場面は?

社会科で地図が読めない

日常生活だけでなく、学校でも空間認識能力が低いと困ることがあります。小学校の社会科では地図帳を使ったり、住んでいる地域について調べて地図を使って発表したりする機会があります。空間認識能力が低い子供は地図を使うことが苦手なことが多いので、地図を使う最初の段階でつまづいてしまう可能性があります。

図工で立体的な絵が描けない


小さい子供が家の中の絵を描くと、人間は横から見た姿で立っているのに、テーブルが上から見た状態で描かれていたりすることがあります。これは、一定の角度からだとものごとがどのように見えるかという視点が小さい子供に欠けているためです。小学生になると図工で遠近法を習いますが、空間認識能力が低い子供は上手に遠近法を使いこなせないことがあります。

理科で天体の授業に苦労する

月の満ち欠けなどを考える天体の授業が苦手だという子供は少なくないのではないでしょうか。人間から見ると夜空は平坦に見えますが、実際の天体は球体状にあるような動き方をします。また、月は太陽と地球との位置関係によって満ちたり欠けたりします。頭の中だけで天体を動かしてみる必要があるため、空間認識能力が低い子供には辛い作業になってしまうことがあります。

体育で球技が苦手になる

空間認識能力が低い子供は、動くボールと自分との立体的な位置関係を考えなければいけない球技に苦手意識を持ちやすくなる可能性があります。実際に、論文「バレーボール選手におけるワーキングメモリと空間認識の関係 | 日本バレーボール学会」によると、ラグビーやバレーボールなどのプロ選手は、一般的な成人より空間認識能力が高いという調査結果があるそうです。球技でプロを目指すのであれば、平均よりも空間認識能力が優れている必要があると言えそうです。